希望日本賛同議員国会発言データベース
賛同議員の国会での各会議・委員会における発言がご覧いただけます。
(議員の所属政党は、委員会等での発言時のものとしています。
また、名前の前に※印がついている議員は、以前の賛同議員です。)
羽田雄一郎先生のご訃報に接し、衷心より哀悼の意を表します。
発言の詳細を表示します。
議員名村井英樹(自由民主党)
2019年2月22日
委員会名衆議院 内閣委員会
「そうした考え方に基づいて、最近一つ、改革というか改善をしたものがございます。それが、今ちょっとお手元にも配付をさせていただいておりますけれども、ねんきん定期便というものであります。これは自民党の小泉厚労部会長のイニシアチブで行われたというものでありますけれども、このねんきん定期便の見直し、ことしの四月から新しい定期便が皆さんのお手元にも届くことになるわけなんですけれども、せっかくの機会ですので、少し御紹介もさせていただきたいと思います。お手元に、資料の三ページ目ということで、年金にかかわる国民向け送付文書五種類となっていますけれども、これ全てが今般改善をされることになったわけなんですけれども、皆さんのお手元には、一番上のねんきん定期便というはがきが毎年お誕生日月に届きます。五十歳未満の方と五十歳以上の方でちょっと内容が違いますということですね。そしてさらに、節目年齢と言われる三十五歳、四十五歳、五十九歳のときは、封書に、さまざまな年金にかかわる情報が入った、年金に関するさまざまなメッセージが入っている、そういったような封書が届けられます。さらに、払うべき年金保険料を払っていない場合は、納付勧奨通知書という、督促状ですね、催告状というか、これが届いて、そして最後、六十五歳のとき、年金をもらう段階、年金裁定の段階でもう一回はがきが届くというような段取りになっているわけなんです。これをわかりやすく、そしてまた伝えたいメッセージを明確化をしたということなんですけれども、ちょっと一ページめくっていただいて四ページ目なんですけれども、これが見直し前のねんきん定期便となっております。四ページ目、五ページ目、これが表裏になっていまして、これが三つ折りで皆さんのところに送られるということになっているんですが、見ていただくとわかるとおり、結構数字がずらっと書いてあって、なかなか、何が自分にとって重要な情報なのかというのがわかりづらいということでございました。これを六ページ目、七ページ目のように変更したということであります。変更しました。そして、一番大切なのが六ページ目の真ん中なんですね。これは三つメッセージがありますけれども、主として、下に図がありますけれども、保険料を納付していただいた方は、これまでの加入実績に応じた年金額が昨年よりも増加をしていますと。ちゃんと保険料を納めればその分将来もらえる額がふえますよという、当たり前といえば当たり前なんですけれども、それをしっかりとお知らせをしていく。そして2、今後も保険料を納付していただくことで更に年金額が増加をしていくといったようなことも記載をさせていただいて、そして、最も重要な情報、年金の受給開始時期は六十歳から七十歳まで選択ができる、年金受給をおくらせた場合、年金額が増加をしますといったようなことであります。年金の受給開始年齢が選べるということ、これが、委員の先生方も御地元で聞いていただくとわかると思うんですけれども、思ったよりも知られていないということなんです。年金の受給額というのは、私がここで解説するまでもないかもしれませんが、六十五歳を基準点として、六十歳から七十歳までの間で年金をもらい始める時期を選べる、そして、七十歳からもらい始めると、月額の年金額というのは四二%ふえるということになっています。平均余命でもらえる額が基本的には同じになるように設計をされていますので、そういうことなんですけれども、実は、この繰下げ受給と言われる、基準点よりも後ろからもらって、その分、ただ月額はふやすといったようなこと、これを実際にやっている方というのは全年金受給者の中の一%しかいないんです。これが実は、私も地元なんかで話をすると、若い世代の人は、ああそうなの、それだったら、私も六十五で引退するんじゃなくて長いこと働けるようにちょっと考えなきゃいけないなという若い人たちの声、そしてまた、高齢の方に関しては、年金をもらい始めている方に関しては、もっと早く言ってよといったような声が結構聞こえてくるわけであります。そういう意味で、これをしっかりと伝えていくということ、これが重要なんだろうということで、こういったような改定をさせていただくというようなことになっております。さらに、ちょっともう少しこれをわかりやすくしたリーフレットというのを封入をしていこうということがこの資料の八ページ、九ページでありますけれども、これは役所の資料っぽくないんですけれども、「大切なお知らせ」として、カラー刷りで、「受給開始を繰り下げると年金は増額できます。」という、「七十歳で最大四二%UP」という非常にメッセージがクリアな表裏の資料というものを、先ほど申し上げた節目年齢のところ、節目年齢の封書の中に入れさせていただくということ、さらに、最後の年金裁定というか、六十五歳のときに送られるはがきの中にもこれを入れていこうということであります。非常に効果が期待できるのではないかなと思っております。そして、ここからがちょっと、特に私は大きなインパクトになるんじゃないかなと思うんですが、十ページ、十一ページに、ちょっとおつき合いをいただいて恐縮なんですけれども、はがきの年金請求書と言われる、六十五歳時に、実際に年金を受け取る段に送られるものがあります。表面が十ページ、裏面が十一ページなんですけれども、これにこう書かれているんですね。十ページ目の通知の左側の真ん中ぐらいに「提出期限」というのがまず書いてあって、ここに数字が入ってくるわけですけれども、入ってきて、そして、「提出が遅れると六十五歳以降の年金のお支払いが一旦止まりますのでご注意ください。」と書いてある。右側に自分の名前の記入欄があって、そして裏面、ここに、送り返す用の、日本年金機構行きといったようなはがきになっているんです。この状況で、繰下げ受給をいわゆる一階部分も二階部分も受けるためにはどうするのが正解かといいますと、このはがきを送り返さないというのが正解なんです。でも、ここに「提出期限」と書いてあるし、「提出が遅れると六十五歳以降の年金のお支払いが一旦止まりますのでご注意ください。」と書かれているのに、大体の人は、これを見たら普通送り返してしまうんです。それが実は、先ほど申し上げた、年金の繰下げ受給を選択する方というのが全体の中の一%しかいないというところにつながっているんじゃないかというような問題意識がございまして、これを十二ページ、十三ページのように改定をさせていただくということでございます。ここの左側の部分を見ていただくとわかりますけれども、六十五歳から全部又は一部を受け取る方はこの日までに受け取りくださいと。だから、繰下げしない人は提出してくださいということをちゃんと付記をさせていただいて、また、その下ですけれども、「老齢基礎年金と老齢厚生年金の両方の繰下げを希望される方は、このハガキの提出は不要です。」といったようなことも記載をさせていただいたということになっております。さらに、先ほど前のページで申し上げた、このわかりやすいリーフレット、「受給開始を繰り下げると年金は増額できます。」という図入りの表裏のこのリーフレットをはがきの中に挟み込んで送るということを、ことしの四月からはさせていただくということでございます。こういったようなさまざまな取組によって、これまで国民の皆様方の中で年金の繰下げ受給について必ずしも理解がされていなかった部分、広がっていくんじゃないかなと思いますし、これから年金を受給する世代では、できるだけ長く働いて、その後、より多くの年金をもらって、より豊かな老後を過ごそうと考える方もふえるのではないかと期待をしているところでございます。そして、質問は、このねんきん定期便の見直しによって、メリットが見える化されて、支え手が増加することにつながる改革であると私は考えるわけでありますけれども、厚生労働省の見解を聞かせていただければと存じます。」