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希望日本賛同議員国会発言データベース

賛同議員の国会での各会議・委員会における発言がご覧いただけます。

(議員の所属政党は、委員会等での発言時のものとしています。

また、名前の前に※印がついている議員は、以前の賛同議員です。)

羽田雄一郎先生のご訃報に接し、衷心より哀悼の意を表します。

発言の詳細を表示します。


議員名大野元裕(国民民主党)

2019年3月28日

委員会名外交防衛委員会


「まず冒頭、財務省に最初にお伺いしたいと思いますけれども、前回、この委員会において特定調達に係る特措法審査を行ったときに、私の方から、国庫債務負担行為に関して、議事録を精査した上でしかるべき対処を行うように委員長に求めさせていただきました。その件について伺いたいんですけれども、財務省の方、継続費ではなく国庫債務負担行為が四年間で認められる場合、四年間の予算が付くということになるのでしょうか。複数年度にわたり予算が付くことになる国庫債務負担行為があるのか、あるいは、議題となった法案について新たに掛かる予算支出が求められることになるのか、そこをちょっと御説明ください。」 「既に成立した法案ではありますけれども、この法案は、憲法第八十六条、財政法第十五条及び四十二条に鑑みれば、極めて慎重に検討するべき例外を定めています。ところが、これ、答弁を見ていると三種類あるんですよ。一つは、岩屋大臣が本会議でおっしゃったように、実際に支払を行う年度ごとに歳出予算をして計上し国会の議決を経る、これは財務省が今おっしゃったのと一緒です。それから、この間の答弁では、岩屋大臣は否決されれば支出はできないと言っているんです。否決されなければできるという意味にも取れます、取れます。それから、深山参考人は、その際には、四年間を前提にしてやりますと、四年間予算が付いた機数について契約しますと言っているんです。これ、慎重にきちんと正確にやるべきものでありますので、三種類、読み方によっては非常に全く違う方に取れるものですから、これは、きちんと記録に残すという意味からも立法者の意図を改めて明確にさせていただきたいので、大臣、防衛装備庁の長官の御答弁、大臣の二つの御答弁を踏まえて、きちんとどういう意図かということを御説明をいただきたいと思います。」 「さて、議題となりました在外公館名称位置給与法改正案についてお伺いをさせていただきたいと思います。先ほどのやり取りの中でも、公館の名称の変更についての話がございました。公館名のみならず、これ、変更された名称で当該相手国が呼称されることも多く、外務省の呼称が変われば学校教科書や多くの機関あるいは媒体における名称も変更されることになる、つまり大きな影響になると思います。先ほど、英国と米国と言っていいんでしょうかという話がございましたけれども、今後の、今回変更される三つの公館以外の名称についてもすべからく変更の検討を行ったということでよろしいんでしょうか。」 「これ、私、以前から気になっていてとても違和感があるんですけれども、外務省や防衛省あるいはJICAなどが呼称しているいわゆるヨルダンという国の名称です。ヨルダン王国と言っていますかね、あるいはヨルダン・ハシェミット王国。あるいは、外務省所管の幾つかの独法を見ると、青年海外協力協会なんかはヨルダン・ハシミテ王国、これ昔使っていた名前ですけれども、統一されていない呼称を用いています。そこで伺いたいんですけど、これ現地の方が、ハシェミットとかハシミテとか言って理解されるというふうにお考えですか。」 「岡参考人来ていますから、発音は岡さんに聞いていただきたいんですけど。マムラカ・トゥル・ウルドゥニーヤ・トゥル・ハーシミーヤと言います。マムラカというのは王国、ウルドゥニーヤというのはヨルダンのことです。ハーシミーヤというのはハーシム家という意味で、このヨルダンというのは、マッカの、サウジのですね、クライシュ族というのがいますが、預言者ムハンマドです、そのおじいさん、曽祖父のハーシムさんの名前を取ってきて、そして様々な争いがある中で、これは、基本的にはイスラム教は王国駄目なんです、だけど、いろんな争いがあるので、取りあえず王国に預けた方がいいだろうということで、その王国のハーシムという名前を付けています。これは、国名についてはきちんと、昔、済みません、私、中東研究やっていたものですから、そういった、ハーシムとかそういった名前はきちんとやはり呼ぶべきだと思います。他方で、大臣がおっしゃった、何となくってそのとおりなんです。英語でハーシム王朝を言うときにハーシマイトになったんです。それをローマ字で読んでハシミテにしちゃったんですよ。そうすると、みんなハーシムだと思っているのがハシミテって、訳分からぬ話です。しかも、これ王国なんです。大臣、伺いますけれども、例えばですよ、我が国の天皇家に対して外国人が不思議な名称で呼んだ場合、我が国の国民はどういうふうに感情的に思うでしょうか。天皇家と王国ですから。是非お考え、お答えください。」 「そうなんです。我が方の立場で、まあ我々は、王国というか、天皇家ですけれども、不思議なことを外国人が言った場合には、いやいや、外国人はそう言うかもしれないけどこうだよと、我々多分直すんだと思うんです。そういった思いを政府としてさせていいかということが、とても私は以前から国民感情に鑑みてもおかしいのではないかと思っています。そこで、例えばですよ、もちろん私が決めるような大それたことを申し上げることはなかなかいきませんけど、大臣、ハーシム王朝が想定されるような名称、例えばヨルダン・ハーシム王国とか、いろんな形があると思いますが、そこに変更を御検討するというのはいかがでございましょうか。」 「さて、もう一つお伺いします。本年から来年にかけて、多分予算としては来年度予算になるんだろうと思いますけれども、皇室の御即位関連の行事ですとか、あるいはG20の関連の様々な会議、さらにはTICAD、あるいはラグビーのワールドカップ等も行われます。我が国を舞台として多くの外国要人が来られるという意味では、これまでにないほどとても立て込んだ外交行事になっていると思います。そのような中で、在外公館の今回様々な経費等もございますけれども、こういった行事に際しては、在外公館から日本に呼び戻す、いわゆる応援が求められるケース、これまでも散見されてきましたけれども、来年度は例年にないほど応援者を在外公館から要請することになりませんか。お答えしてください。」 「そうなんです。その体制構築はいいんですが、そのときお金の裏付けがないと、これも困ると思います。そのときの旅費なんですが、事前のレクで伺ったところ、在外公館に毎年渡している旅費使用が多く想定されると。多数の応援者を出すとなれば、外務省設置法の第七条第一項、つまり、在外公館の本来の目的たる外国において外務省の所掌事務を行うという目的にそごが生じたり、あるいは本来の目的に貢献するための出張に使用するべき旅費にしわ寄せが出かねないのではないかというふうに思いますけれども、いかがお考えでしょうか。」 「つまり、在外公館の出張旅費からは使わないということですね。」 「お答えいただきたいんですが、在外公館の旅費は使わないということですね。」 「使わないということですね。」 「時間の関係もありますので、次の質問に移りますが、米朝会談がありましたが、三月十八日に国連人権理事会で採択をされた北朝鮮の人権状況に関するもの、我が国がコースポンサー国にならなかったこと、これは私は極めて残念だと思っています。外務大臣は、委員会で、今回の二回目の米朝首脳会談の結果、あるいは拉致問題を取り巻く様々な諸情勢といったものを総合的に判断した結果、今回こういう判断をすることに至ったとおっしゃっておられますけれども、我が国の拉致被害者を明記し、北朝鮮の前向きな対応がないことを懸念し、全ての拉致被害者問題の解決を呼びかける文章は、昨年と同じようにEU主導で、もうこれ入りました。他方で、違っているのは、我が国が提案国にならなかったことであります。これ、特にこの数年間はコンセンサス採択されている文書でもあるところ、我が国がコースポンサー国に入らなかった影響ということを、大臣、どのように評価されておられますか。」 「総合的に勘案して判断するのは我が国だけではありません。これを採択する様子を見ている国々もあります。前回と今回、関係見てみると、日本だけではなくて、日本と同様に抜けた国が幾つかあります。例えば、カナダ、アメリカ、韓国あるいはイギリス、こういった国々があります。大臣、米韓日が抜けてしまったこの北朝鮮に対する人権決議、総合的に勘案すれば、ほかの国から見ると、随分後退したなというふうに印象を持たれることはおそれとしてないと思いますか。」 「だったら最初からコースポンサーしなきゃいいじゃないですか、影響がないんだったら。影響を期待しているから、コースポンサーするわけですよね。ところが今回抜けたということに対する、やはりそこは私、考えるべきだと思うし、大臣、四月五日までに入るお気持ちはありませんか。なぜならば、これ予算委員会でも申し上げましたけれども、マルチの場とバイの場をうまく使わなきゃいけない。マルチの場におけるこういったメッセージというのはとても私は大きなものがあると思うので、最後のこれ質問になると思いますけれども、大臣にお伺いいたします。四月五日までに我が国はコースポンサー国になるお考えはないですか。」


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