希望日本賛同議員国会発言データベース
賛同議員の国会での各会議・委員会における発言がご覧いただけます。
(議員の所属政党は、委員会等での発言時のものとしています。
また、名前の前に※印がついている議員は、以前の賛同議員です。)
羽田雄一郎先生のご訃報に接し、衷心より哀悼の意を表します。
発言の詳細を表示します。
議員名松沢成文(日本維新の会)
2019年11月7日
委員会名参議院 文教科学委員会
「確かに、このお城の建て替えをやると石垣を毀損してしまうんじゃないかとかいろいろ問題があって、実は名古屋市も、名古屋市側と、この名古屋市がつくった検討の会の中で石垣部会というのがありまして、ここが対立してしまって、今なかなか先が見えないんですね。それからもう一点は、バリアフリー化をめぐって、河村市長はできるだけ昔の設計図のままの天守閣を再現したいと。そうすると、エレベーターなんか付けられなくなっちゃうんですね。そうなると、障害者団体は、自分たちは上へ上れないじゃないか、差別じゃないかということで、今つっとってしまっているんです。これはまたちょっと難しいんですが、政治問題にもなって、市長と知事の対立がこの名古屋城の再建にまで及んでしまって、あいちトリエンナーレじゃないんですけれども、県知事が反対し始めていると。こういうことで、今大混乱になっているんですね。その結果、名古屋市は、二〇二二年の完成を目指していた新天守を二〇二七年まで五年も大幅に計画を延ばさざるを得なくなっているんです。ただ、もう古い天守閣は壊しますから、ブルーシートが掛かっているんです。もう中へ入れないんです。こうやって、もうお城も見れない状況なのに、名古屋市とその関係団体の様々な混乱でこれがまた五年も十年も延びていくといったら、一番文化財の復元を期待している市民の皆さん、期待応えられないじゃないですか。さあ、そこで、大臣、確かに地方の問題ではあるんです。文化庁は最終的にそれを許可するかどうか。でも、最終的な許認可権限を持っている文化庁がもう少し積極的に名古屋市と石垣部会の間に、あるいはバリアフリー化というのは名古屋城だけの問題じゃないですよ、これ。首里城だって、あるいは現存天守の姫路城だって、バリアフリーを今後どうやっていくかというのは非常に重要な課題なんです。ですから、文化庁として、文化的建造物の中でバリアフリー化をどう進めるのかというのは、名古屋城を一つの例として今後大きな指針を作った方が私いいと思うんですよ。そういう意味で、文化庁がもう少し名古屋市や、あるいは名古屋市の関係者の皆さんとこの天守再建計画がうまく進むような調整を図る。だって、首里城はあれだけ総理始めみんなで再建するぞって官邸で会議やっているじゃないですか。名古屋城は地方の問題。これはもちろん経緯が違って、お城が違いますから言えません。こちらは国営公園ですし、こちらは市の財産ですけど、言えませんけれども、やっぱりすばらしい天守を復元的整備あるいは復元するのに当たって、もう少し文化庁が積極的役割を果たすべきだと思うんですが、いかがでしょうか。」