希望日本賛同議員国会発言データベース
賛同議員の国会での各会議・委員会における発言がご覧いただけます。
(議員の所属政党は、委員会等での発言時のものとしています。
また、名前の前に※印がついている議員は、以前の賛同議員です。)
羽田雄一郎先生のご訃報に接し、衷心より哀悼の意を表します。
発言の詳細を表示します。
議員名馬場伸幸(日本維新の会)
2020年1月28日
委員会名衆議院 予算委員会
「昨日、きょうと、この第一委員会室、桜色に染まっておりまして、国民の中からは、この予算委員会という場がこの桜を見る会だけでいいのかという苦情が私のもとに多く寄せられています。ただ、与党も、自民党側も褒められたものではありません。やはりきっちりと原因の徹底的な究明、そして説明責任を果たしていただいて、私は、この間討論番組でも申し上げましたが、ことしは桜を見る会はやらないということだそうでございますが、もう未来永劫やらないという決定を早期にしていただきたいというふうに思います。それと同じぐらい私の事務所にも問合せ等が来ておりますのが、新型のコロナウイルス対策です。同じ片仮名ですが、違います。この新型コロナウイルスの対策、我が党は、先週二十三日の木曜日に党の対策本部を立ち上げました。その中で厚労省からいろいろとヒアリングもさせていただきまして、厚労省の方からは、現状の説明と対策というものが、説明を受けたわけですけれども、きょう、閣議で指定感染症に指定をされました。これも、国民からすれば、指定感染症に指定されればどうなるのかという理解は余り広がっていないと思います。改めて、まず、指定感染症に指定されれば、国民にとってどういう安心感、メリットというのがあるのかというのを御説明いただきたいと思います。」 「新型コロナウイルスは、これまでのコロナウイルスと違いまして、潜伏期間が非常に長いとも言われています。そういう意味で、今回は国民の多くに大きな不安が広がっているんじゃないかなと思いますが、仮に、私、コロナウイルスに感染したんじゃないかなというふうに思った場合、まずどういう行動をとればいいのか、お聞かせいただきたいと思います。」 「一般の方は、私、コロナウイルスにかかったんじゃないかなと思えば、それこそ、最寄りのかかりつけの病院等へまず行くと思うんですね。そこで、いろいろお医者さんに症状等をお話をして、そして保健所へ行ってくれというふうになると思うんですね。違いますか。」 「これは、そこで相当時間がたつと思うんですね。最寄りの病院へ行って、そしてそこで話を聞く。その後、保健所へ行って唾やたんのような検体を採取していただいて、そこから国立感染症研究所へ送られて、実際にコロナウイルスにかかっているのかどうか。六時間とおっしゃいましたけれども、私は一日はかかるんじゃないかなというふうに思います。これ、なぜそんなに検査をするのに時間がかかるんでしょうか。」 「これは、お医者さんに聞きました。そうしたら、インフルエンザとかはかかりつけの病院に行けばすぐ検査してくれますよね、なぜコロナウイルスができないんですかということを聞きましたら、プライマーというものがあるらしいです。このプライマーというものは、ウイルスにひっついて、そのウイルスの遺伝子をどんどんふやして、そして確実な検査につなげるという、小道具と言えば言い過ぎでしょうか、そういうものが各病院にはないということだそうでございます。ですから、検査をしてから更に一日とたてば、それでまた菌がどんどんどんどん、スーパースプレッダーですか、どんどんどんどん人から人へうつっていくということが危惧をされますので、一刻も早くかかりつけの病院でそういった検査ができるようにすればいいんじゃないですかと私はそのお医者さんに言ったんです。そうしたら、それはまず、そのプライマーが正しいかどうか治験をして、中央社会医療何やらの審議会にかけて、それで保険適用がきいて現場に出ていくと。ああそうですか、どれぐらいかかるんですか、二年かかりますと言うんですね。二年かかっている間にどういうことになるかというふうに思いますので、私は、こういうことは、どういう手だてがあるのか、冒頭に指定感染症についてお伺いしましたが、こういう感染症に指定した場合はこういう超法規的な措置がとれますよというような措置をとるべきだと思いますが、大臣のお考えはいかがでしょうか。」 「できるだけ、国民また罹患した可能性のある患者の皆さん方が安心できるような体制づくりというものを早期にお願いをしたいというふうに思います。一方、きょう、武漢の方から、日本人また日本人の同行者、こういう皆さん方をチャーター機でお迎えに上がるという予定でありましたが、準備、調整等にいろいろ時間がかかっているというふうに聞いておりまして、あす以降、この日本人の帰国というものが実現するんだとは思います。ただ、何度も申し上げておりますが、この新型コロナウイルスは潜伏期間が長いという特徴があります。武漢を出て、飛行機の中では全く症状がないにもかかわらず、帰国して、それぞれのおうちへ帰って数日後に発症するという可能性は私は大いにあるんじゃないかなというふうに思いますが、こういった中国からの帰国者の追跡調査というんですか、アフターフォローというんですか、そういうのはどういう対策を考えておられるんでしょうか。」 「今の大臣の御説明でも、私は後手に回っているんじゃないかなと思います。毎日でも、半日でも結構ですから、帰国者の皆さん方に、何か変わったことはないですかというような、受け身ではなしに、こちらから安否を確認するというような作業も非常に大事だと思いますので、ぜひ万全の体制をお願いを申し上げたいと思います。本日午前に、我が党の対策本部の二度目のヒアリングを行いました。厚労省の皆さん方からは、感染症対策は完璧な対応はありませんと。完璧な対応はあるんですかと聞いたら、完璧な対応はありません、これをこれだけやれば絶対大丈夫ですという保証はできませんという御説明があって、ある程度それは納得いく話だと思います。ただ、やはり今申し上げたように、先手先手で手を打っていかないと、今回の場合、後追いで対策を打つということになると感染が非常に拡大する、パンデミックの可能性が高まると思いますので、いろいろと御検討いただいているということは認識をしておりますが、ぜひよろしくお願いを申し上げたいと思います。そこで、ちょっと観点を変えて質問させていただきたいと思いますが、今回の日本の国民また国家が経験のない感染症、これに対応をいろいろしていただいているわけですけれども、いろいろな法律がそこに絡んでいると思います。こういう法律があるからできないんですとか、こういう法律がないからできないんですとか、そういうのはあると思うんですね。大臣、総理でも結構ですけれども、陣頭指揮を振るっておられる方でそういう所感をお持ちの方がいらっしゃれば、ちょっとおっしゃっていただければというふうに思います。」 「私がなぜこういう質問をさせていただいたかと申し上げますと、自民党の憲法改正草案のイメージですか、四項目ありますが、この中には緊急事態条項という項目がございます。私も憲法審査会に入らせていただいておりまして、この緊急事態条項の項目について、憲法審査会の事務局等に、どういうことが想定されているんですかというふうに聞きました。そして、いろいろ事務局の方でも調べてもらいましたが、どういうことを想定して緊急事態条項を整備するかということについては非常に難しいのでお答えできません、こういうことが報告として聞かせていただいているんですね。すから、憲法改正問題の中でも、自民党さんがイメージされている緊急事態条項、国民が聞いても全くどういうことかよくわからない。国会議員の身分がどうこうというのは別ですよ。それ以外の、どういう緊急事態が起こればどういう発動がされるのか、何のためにされるのかということは、国民も全然わかっていないと思うんですね。私もわかりません。憲法審査会の事務局ですら、どういう事態かはわからないということなんですね。ですから、こういう新型コロナウイルスの問題は、まさしくいいお手本。国民にとっては大きな不安ですけれども、我々政治を預かる者にとっては非常にいいお手本ではないかなというふうに思うんです。自民党さんも、緊急事態条項を改正しないといけないんです、国会議員の身分がどうでこうでと言うても、国民の皆さんは、あんたらの身分はあんたらで決めやというふうに思っておられる方がほとんど。ですから、本当に、どういうことが起こればこういうふうになるんですよと。今回、この新型コロナウイルスの感染の拡大というのは、非常にいいお手本になると思います。ですから、こういうことを議論しながら、この憲法改正の緊急事態条項についても国民の理解を深めていくという努力が私は必要だというふうに思いますが、どなたにお伺いすればいいでしょうか。総理、お願いします。」 「法令等で対応していただいているのはよくわかっておりますし、どういうことが起こるかは言えと言われてもわからないというのも、総理の本音の部分だと思います。ですから、こういうことが起こったときに、具体例として、憲法審査会等で、今回こういうようなことがあったから緊急事態条項を改正しないといけないんですというような議論を活発に行えば、国民の理解もよく深まるのではないかというふうに思いますので、私は自民党の人間じゃないので、自民党の改正項目を進めるというお手伝いをする気はありませんけれども、憲法審査会でのそういった議論の仕方の一つとして御提案をさせていただきたいと思います。そして、肝心の、今申し上げている憲法審査会の方です。私も、当選して以来、一貫して憲法審査会に籍を置かせていただいてまいりました。ここ数年のこの憲法審査会の停滞状況というのは、もう目に余るものがあります。もう二年余り、まともな議論がなされていない。公職選挙法で改正をされた投票所の環境の充実という七項目について、公職選挙法の方では全会一致で可決されたものが、憲法審査会の方に回ってきて、国民投票法でもその整合性をとるために改正をしましょうという段階に来たら、突然、我が党を除く野党が、それはさせられない、それをするより国民投票のCM規制を先に議論しないといけないとか、あれもやらないといけない、あいちトリエンナーレですか、ここに人権の侵害があったからだめだとか、もういろいろな、子供がだだをこねるようなことを言い出して、この国民投票法の改正の採決をさせません。私は憲法審査会の幹事会にも出席をしておりますけれども、現場で、自民党の歴代の筆頭幹事の方、大変苦労されています。国民の皆さん方は御存じじゃないかもわかりませんが、自民党が努力をしているということは私たちも認めています。そして、この幹事会で一度合意されたものが、二日、三日たつと、やはりだめですということを野党側が言い出す。私は何度無駄な会議に出席させられているか。時間の無駄ですよ、二年何カ月もほったらかしにして。そして、最も腹立たしいのは去年です。全然議論しない、仕事をしないのに、海外の視察だけ行っているんですよ。海外の視察、一人二百万円もの大金を使って、私からいえば、海外視察じゃないですよ、慰安旅行ですよ、これ。海外視察から戻ってきて、憲法審査会で確かに自由討議しました。私、聞いていて、子供が遠足に行って帰ってきて、親にうれしそうに報告しているような、そんな感じを本当に得たんです。そして、いろいろなことをとうとうと述べられるんですよ、憲法の中の問題について。あれも問題だ、これも問題だ、ドイツへ行ったらこんな勉強できましたと。いやいや、だから、それを憲法審査会で、毎週木曜日の定例日にきちっと自由討議をしたらいいんですよ。何でそれをやらないんですか。いろいろやらない理由を挙げ、本当に、こういう状況は国民もよく見ていますから。世論調査でも、憲法改正については、みんないろいろな思いを持っていますけれども、きちっと議論してくれというのは、もう七割、八割いらっしゃるんです。ですから、そういう国民の期待に応えるということは大事だと思いますが、今の状況では、総理、この国会もなかなか前へ進みませんよ。これ、総理、どうしたらいいんでしょうかね。総理のちょっと個人的なお知恵を披露していただければと思いますが。」 「余り総理が具体的なことをおっしゃいますと、またそれで揚げ足をとって審査会を開かせないとかそういうことになるので、これ以上お聞きしませんが。きょうは、政治家はかつての歴史に学ぶべきであるということをよく聞きます。そこで、昨年御逝去されました中曽根元総理、中曽根元総理といえば国鉄の民営化、私はそういうふうに感じているんですけれども。この国鉄の民営化というのも非常に苦労した、年月もかかった、約七年近くかかりました。そのときのことを振り返って、憲法審査会の進め方について、国会議員全員が一緒に考えていきたいというふうに思います。国鉄の民営化は無理だというふうに当時は言われていました。それはなぜか。当時は、国鉄の借金、三十一兆円ですか、三十一兆円借金があったんですね。加えて、毎年毎年、税金の投入が一兆円近くある。これはもうどうにも経営として立ち行かないという状態でありました。そして、二つ目の理由がこのパネルなんですが、国鉄民営化に対する反対勢力、これは赤の枠で囲っているグループです。何と、国鉄労働組合、国鉄の動労と言われた動力車労組、そして国鉄の経営陣、そして運輸官僚、運輸族、これはもうほとんどなんですね。ほとんどの勢力が反対をしている。これはもう、借金も返せないし、これだけの反対勢力があれば無理だろうというふうに言われていましたが、中曽根元総理は、こつこつこつこつと自分の信念を貫いて、そして段取りを進めて、まず第二臨調というのを設置をしました。そして、その中に国鉄を再建監理していくという委員会をつくってやっていったんですが、これだけの反対勢力がありましたので、なかなか前に進まない。進めているふりをしてまた後退をさせている、そういう手合いもありまして、ついに昭和六十年の二月の、恐らくこの場での衆議院の予算委員会、国鉄民営化を聞かれた中曽根総理は、ここに、けじめ発言ということを発言されました。自分は生易しい気持ちでやっているんではない、異常な決意でやっているんだ、臨調の中に、またいろいろなグループの中に背くような考えを持っている人間がいるなら、これはけじめをつけますと、これは有名なけじめ発言というのをされました。そこで、反対勢力もパワーダウンをして、そしてその後、実は、国鉄の経営陣の中で、お酒を飲んで新聞記者に、適当にこれはやっていくんだということを言ってしまった、そういう経営陣の一人がおりまして、総退陣、国鉄の幹部十四人がこれによって辞表を提出して、七人が更迭されたということで、国鉄の民営化が実現していくということになりました。私は、やはり先人、先輩から学ぶべきであるというふうに思っておりまして、テーマは違いますけれども、憲法改正を本当に進めていくという総理の覚悟があれば、やはり総理がもう腹をくくってリーダーシップを発揮していただく以外にないと思うんですね。具体的に、それならどうしたらいいんだと言われるかと思いますが、私は、自民党の今持っておられる憲法改正の四項目のイメージ案、これを早期に、項目をきちっと条文化していただきたいと思うんです。そして、憲法審査会にそれを提出してください。我々は、憲法改正三項目、教育無償化、統治機構の改革、憲法裁判所の設置、この三項目を既に条文化していますので、我々も憲法審査会の場にその改正項目を出します。そして、審査会の会長が各政党に、改正項目があるところはある、ないところはない、それをもうはっきりしましょうということでおっしゃっていただいて、そうして、あるところだけ集まって、きょうのような議論をどんどんやっていったらいいと思うんです。そうしたら、恐らく国会はめちゃくちゃになります。憲法審査会もめちゃくちゃになって、国会が停滞します。そうしたら、もう一度総理が覚悟をしていただいて、国会を解散する、衆議院を解散する。私は代表質問のときにも申し上げましたが、この憲法改正議論は、もう一つの大きなパワーを出さなければ絶対に前に進みません。我が党を除く野党は全く進める気がありません。妨害をすることしか考えていません。ですから、ここはそういった覚悟をもう一度示していただきたいというのが代表質問での私の質問でございました。きょう、改めて総理からその覚悟、何度ももう覚悟はお伺いしておりますので改めてお聞きはいたしませんけれども、私は、第一次安倍政権のときに、総理が戦後レジームからの脱却というものを掲げられて、志半ばで降板をされましたが、第二次安倍政権でやってこられた大部分は、この戦後レジームからの脱却ということを実行されてこられたというふうに思います。ただ、まだまだ日本には大きな課題が残っていると思います。日本とロシアの北方領土の問題、沖縄の米軍基地の問題、また、総理の御地元も入っておりますが、イージス・アショアの配置問題、原発は使用燃料棒の最終処分の問題、そして、政府で今行われています全世代型社会保障改革の問題、こういった大きな、五十年後、百年後の日本をコントロールするような、大きな影響を与えるような難題が、今幾つも幾つも私は山積をしていると思います。桜やIRの問題が何でもないとは言いませんけれども、ぜひ、この予算委員会の場も、そういう大きな課題を議論していく場にしていただきたいと思いますし、総理も、もう一度、この戦後レジームを完全に払拭させるという覚悟をお持ちいただきたいと思いますが、ございますか。」