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希望日本賛同議員国会発言データベース

賛同議員の国会での各会議・委員会における発言がご覧いただけます。

(議員の所属政党は、委員会等での発言時のものとしています。

また、名前の前に※印がついている議員は、以前の賛同議員です。)

羽田雄一郎先生のご訃報に接し、衷心より哀悼の意を表します。

発言の詳細を表示します。


議員名柿沢未途()

2020年02月25日

委員会名衆議院 予算委員会第六分科会


「バイオマスのことなんですけれども、輸入原料によるバイオマス発電が急増しているわけです。きょうは、日刊木材新聞のコピーをつけておきましたけれども、ごらんのとおり、今や、二〇一九年の輸入速報値を見ますと、輸入木質ペレットが前年比一・五倍の百六十一・四万トン、そして、ヤシガラのPKSの輸入は一・三倍の百六十三・八万トン、爆発的、またウナギ登りにふえているわけです。国内の燃料調達がうまくいっていないからだそうですけれども、輸入のペレットやパーム油あるいはヤシガラでバイオマスをやっているのでは、輸送にかかるエネルギーを考えただけでも、CO2削減どころか、ふやしてしまうことになってしまいます。しかも、固定価格買取り制度で、いわば補助金が上乗せされているわけですけれども、何で自然エネルギーの固定価格買取りが行われているかといえば、バイオマスでいえば、地域の農山漁村から出る木材の未利用材や端材、あるいはそれを地域でペレットにしたようなもの、あるいはドイツでいえば、家畜の排せつ物をガス化して、バイオマスで発電、熱供給をするとか、こういう、もともと金を払って捨てていたようなものを地域の資源にして、そして燃料にして発電できる、だからこそ地域循環型でCO2削減につながる、そういうものだからだというふうに思うんですね。それを輸入原料でやるなんというのは、自然エネルギーの本義をそもそも逸脱した、いわば、私は脱法行為に等しいものだというふうに思います。農山漁村の振興を掲げる農水省は、この本末転倒な事態を一体どう思っているんでしょうか。経産省がこんなことを認めているのを、もっと私は怒っていいと思うんですよ。輸入原料によるバイオマス発電、これは自然エネルギーを推進する本義に反するというふうに思いますので、ぜひこれはFITの対象から外すべきだというふうに思いますけれども、農水省はどう考えているのかということをぜひお伺いをしたいというふうに思います。」


→議事録全体を見る(国立国会図書館 国会会議録検索システムが別タブで開きます)

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