希望日本賛同議員国会発言データベース
賛同議員の国会での各会議・委員会における発言がご覧いただけます。
(議員の所属政党は、委員会等での発言時のものとしています。
また、名前の前に※印がついている議員は、以前の賛同議員です。)
羽田雄一郎先生のご訃報に接し、衷心より哀悼の意を表します。
発言の詳細を表示します。
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議員名山田賢司(自由民主党)
2020年11月24日
委員会名衆議院 財務金融委員会
「まず、財政運営に関して御質問させていただきたいと思います。大変財政赤字が拡大しているというふうに言われておりますが、政府におかれましては、コロナ禍における対策、積極的に財政出動を行っていただいておりますことに感謝を申し上げたいと思います。これによって、基礎的財政収支、いわゆるプライマリーバランスが悪化しているということを懸念される方もいらっしゃいます。他方で、全くこの指標は気にしなくてもいいという方もいらっしゃいます。さまざまいらっしゃいますが、私は全く気にしなくてもいいというふうには思っておりません。財政収支というのは、企業でいうところの損益ではなく、いわば現金収支、キャッシュフローに近いものではないかと考えております。営業活動によるキャッシュフロー、本業で幾ら稼いでいるか、そして、投資活動によるキャッシュフロー、将来への投資をどれだけ行ったか、これに加えて、資金が足りない部分を、財務活動によるキャッシュフロー、いわゆる資金調達、借入れや返済を行っている、こういう構造に当たるのではないか。とすると、プライマリーバランスというのは、そのうちの営業キャッシュフローと投資キャッシュフローに相当するものではないかと考えております。企業経営においても、事業の収支がマイナスであったり投資をして資金繰りが足りなくなっても、きちんと調達ができている限りにおいては企業は破綻をいたしません。逆に、損益が黒字であっても、資金繰りがつかなくなれば企業は倒産しています。いわゆる黒字倒産という状態になってしまいます。これを政府の財政に置きかえて考えますと、政府においての資金調達、国債の引受けが安定して継続できるか否か。継続できる限りにおいては資金繰りが詰まることはないのではないか、これは御案内のとおりだと思います。そこで、今現実に資金調達ができなくなっているかというと、これだけ財政収支の赤字が拡大していると言われているにもかかわらず、ここで円が暴落したとか、あるいは国債利回りが急騰したというわけではございません。これはどのような要因によるものと分析するかということを大臣にお伺いしようと思ったんですが、恐らく、為替や金利に関することは財務大臣、金融担当大臣としてはコメントしないというのが常識でしょうから、財政の信認という観点からお尋ねしたいと思います。つまるところ、財政の信認というものは、日本という国家の将来性、将来の持続性、成長性にかかっているのではないかと考えております。なので、今は、プライマリーバランスの黒字化というものにこだわるよりも、日本の将来性につながる投資をしっかりと行っていくという必要があるのではないかと考えます。それは、経済をしっかりと下支えすることであったり、日本の競争力を高めていくこと、あるいは、将来の人材を育てていくこと、災害に備えること、あるいは、子供たち、少子化対策を行っていくこと。こうした国力をつけることに積極的に投資していくことがひいては日本の信認につながるのではないかと考えますが、大臣の御所見をお伺いしたいと思います。」