希望日本賛同議員国会発言データベース
賛同議員の国会での各会議・委員会における発言がご覧いただけます。
(議員の所属政党は、委員会等での発言時のものとしています。
また、名前の前に※印がついている議員は、以前の賛同議員です。)
羽田雄一郎先生のご訃報に接し、衷心より哀悼の意を表します。
発言の詳細を表示します。
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議員名井坂信彦(結いの党)
2014/2/17
委員会名衆議院 予算委員会
「賃金や物価に応じて本来は年金も点線の矢印のようにふえるはずでありますが、しかし、この赤い下向きの矢印、スライド調整率というものによって毎年低く抑えられてしまうわけであります。このスライド調整率、いわば年金減額率は毎年変わってくるのですが、二〇〇四年当時には、これは平均〇・九%程度と言われておりました。あれから十年たち、年金積立金も当時の予定より大幅に減ってしまっている今、毎年の年金が減る率、すなわちこの赤い矢印、スライド調整率は、どのような数字になっているでしょうか。」 「先月二十日に、内閣府より、中長期の経済財政に関する試算というものが発表をされました。消費者物価は中期的にも二%で高どまりするなど、やや楽観的な将来予測かなというふうに感じます。そこで、お伺いをいたしますが、この間、積立金の取り崩しなどで年金財政は悪化をしているわけですが、二〇〇四年当時の予測とかけ離れた姿になっている今、ことしの年金財政見直しは、相変わらず、この楽観的な内閣府中長期試算をもとに行うのでしょうか、お伺いをいたします。」 「たかだか十年先までの、しかも、時の政権の目標を色濃く反映したような試算ではなく、政府の影響下を離れた独立した専門家集団が腰を据えて長期予測をすべきと考えます。そこで、総理にお伺いをいたしますが、年金の将来推計、これを独立した推計機関で行うということについて、これは年金だけでなく国家経営全てにかかわることですので、総理にお答えを願います。」 「ところが、この間のように、たった一年でもデフレや低成長の年があると、この青い実線のように、スライド調整がおくれて、その分だけ追加の財源がその後ずっと必要となり、そして、追加の財源を使った分だけ最終的に落ちつく年金額が減ってしまう、こういう仕組みでもあります。確認のために大臣にお伺いをいたしますが、このマクロ経済スライドが始まった後でもデフレの時期が一時期でもあった場合は、これは、調整期間終了後の所得代替率、いわゆる最終的に落ちつく年金額というものにどう影響を与えることになるでしょうか。」 「経済は生き物であり、波のような動きをすることも多くあるわけでありますが、このスライド調整率が一%から二%に今後ふえていく中で、賃金や物価が毎年毎年それを、このスライド調整率を上回る高成長を続けていかなければマクロ経済スライドは予定どおりいかないというわけであります。総理、もしよろしければ、この議論を聞かれて、いかがですか。発動が早いだけではだめで、その後デフレの年があっても同じ悪影響があるということであります。」 「そこで、最後にお伺いをいたしますが、年金制度の根本的な改革、これは、マクロ経済スライドが、やがて、やはりこれじゃ毎年できないということでデフレでも実行されるようになり、毎年ただ機械的にずるずると年金を二%切り下げるような時代が来るぐらいなら、私は、高齢者にとっても若い世代にとってもわかりやすく、会計を切り分ける積立方式にしてはというふうに考えるわけですが、いかがでしょうか。」