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希望日本賛同議員国会発言データベース

賛同議員の国会での各会議・委員会における発言がご覧いただけます。

(議員の所属政党は、委員会等での発言時のものとしています。

また、名前の前に※印がついている議員は、以前の賛同議員です。)

羽田雄一郎先生のご訃報に接し、衷心より哀悼の意を表します。

発言の詳細を表示します。


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議員名和田政宗(みんなの党)

2014/3/12

委員会名参議院 予算委員会


「さて、震災復興がどのような形で進むのか、諸外国が注目しています。その中で今問題になっている沿岸部の巨大防潮堤計画ですが、計画を知った諸外国の学者やメディアによって海外にも伝えられ、疑問の声が上がっています。そうした中、おとといの予算委員会で総理が巨大防潮堤について見直しを考える必要があるという発言をされたことは非常に大きく、宮城県の地元住民も非常に喜んでおります。しかし、事業主体である宮城県の村井知事がかたくなに計画は変更しないと言っております。これに対して総理のお考えをお聞きします。」 「国会審議でも何度も取り上げているんですけれども、(資料提示)気仙沼の小泉地区、この地区の巨大防潮堤計画、ビルの五階に相当する十四・七メートル、しかもこの地区は人が高台移転して全く住まないのに二百三十億円を掛けるわけです。防潮堤を造らなければ町づくりが進まないなどと強引に合意形成が行われて、住民の懸念が残ったまま巨大防潮堤の建設が始まろうとしています。こうした地区、ほかにも幾つもあります。来年には仙台で国連の防災会議もありますし、二〇二〇年の東京オリンピックではたくさんの外国の政治家や観光客が復興の様子がどうなるかというふうに東北を訪れるというふうに思います。そのときに、安倍総理のおっしゃる美しい国日本とは程遠い巨大防潮堤が万里の長城のように沿岸に巡っていましたら、これは世界から失望されて、外交上も大きな損失になるというふうに思います。既に巨大防潮堤計画に合意とされた地区についても、見直してもらえるなら見直してほしいという声が地元から上がっています。総理のお考えをお聞きします。」 「これ、総理が美しい国日本というふうにおっしゃっておりまして、これは凛然たる日本ということとともに、やはりこの景観でありますとか日本の風景、環境というものを受け継いでいくということも入るというふうに思っております。外国にも美しい国日本というのはとどろき渡っているというふうに思いますけれども、これ、やはり沿岸、万里の長城のようになりますと、何でこんなものを造ったんだということになると思いますけれども、総理のお考え、いかがでしょうか。」 「震災からの復興と外交という観点では、仙台藩祖伊達政宗公が、今から四百年前、一六一一年に起きた慶長の大津波の二年後、ヨーロッパに派遣した通商外交使節、慶長遣欧使節に学ぶところも多いというふうに思っております。仙台藩主の支倉常長が日本の外交官として初めて太平洋を渡りまして、メキシコ、キューバを経てスペイン国王、ローマ法王に謁見して、ヨーロッパで日本で初めての貿易交渉を行うという壮大な事業でした。この慶長遣欧使節をきっかけとして日本との交流が始まった国もあります。交流四百年に合わせまして、日本とスペインを始めとして様々な交流事業が行われているということは承知しておりますけれども、例えば四百年前に倣って平成の遣欧使節を同じルートで送るですとか、これを、民間を政府が支援するということでもいいと思いますけれども、この慶長遣欧使節の歴史を外交上活用しない手はないというふうに思います。総理のお考えはいかがでしょうか。」


→議事録全体を見る(国立国会図書館 国会会議録検索システムが別タブで開きます)

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