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希望日本賛同議員国会発言データベース

賛同議員の国会での各会議・委員会における発言がご覧いただけます。

(議員の所属政党は、委員会等での発言時のものとしています。

また、名前の前に※印がついている議員は、以前の賛同議員です。)

羽田雄一郎先生のご訃報に接し、衷心より哀悼の意を表します。

発言の詳細を表示します。


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議員名西田実仁(公明党)

2014/3/12

委員会名参議院 災害対策特別委員会


「次に、今回の雪害ではハウス農家に大変光が当たりまして、いろんな助成というものがなされておりますが、実は林業について私は取り上げたいと思っております。林業は、これからいろんな被害の実態も見えてくるんだろうと思いますけれども、今、国を挙げて国産材、これを何とか自給率を高めていこうということでありますし、また、たまたま今日、農水大臣にお聞きしましたが、本年五月には農水省が後援をして「WOODJOB!」という映画が何か始まるということで、林業をテーマにした、木づかい運動とか、木を使うことが森を守るというコンセプトで、三浦しをんさん原作の小説を映画化するということで聞いておりますけれども、こういう意味で、この国産材をとにかく一生懸命支援しようと、こういう国家としての目標を立てている中にあって、今回随分製材工場が実は天井崩落という形で被害に遭っているケースがございます。御案内のとおり、製材というのは大きな木を加工したりするということで、工場のスペースは大変広くなければならないということから、柱のない工場というのが大変に多いわけでございまして、多くの工場は橋梁メーカー等に、真ん中に空間のある、そういう構造物を造るために橋梁メーカーに依頼をして工場を造っているケースがあるわけであります。そういう意味では、天井崩落をする可能性の高いというか、構造物としてはもちろん基準を満たしているわけでありますけれども、今回の想定外の大雪で天井が崩落してしまっているというケースがあります。私が申し上げたいのは、こういう林業関連ですね、キノコとかあるいは森林そのものの被害ももちろんありますけれども、木材の流通加工施設に対する支援というものがいま一つ見えてこない、是非してもらいたいということでございます。撤去につきましても自力で行って、自力というか外注しますけれども、大変な被害になりますし、それを再建するにしても大変な金額を要するわけでございまして、今そこで働いている方々にはお暇を取ってもらって、しかし仕事がないわけですから、どこか他社で働くしかないわけで、私の知っているところなんかではミカンむきを内職でやって何とか日銭を稼いでいるというか、足しにしているという状況。こういったところも、ハウス農家であれば他の農業法人で働くと、今その雇い入れたところに支援がありますけれども、こういう製材工場、今同じような状況にもかかわらず全く支援がありません。撤去費用の支援も今のところありません。そういう林業関係、特に木材流通加工施設を始めといたしました林業関連への今回の雪害による支援というものについて、農水省、林野庁にお聞きしたいと思います。」 「十五億という被害というお話でしたけれども、これはどの程度精査されたのか。私が知っている一県だけでも再建するには六億以上掛かるというふうに試算が出ておりまして、七県あって十五億でとても済むんだろうかというふうに思っているものですから、この七県とおっしゃっていたのはどこの地域を、どういうことを言っているのか、よく分かりません。いずれにいたしましても、撤去費用に対する支援というのはかなり掛かります。これ、ハウスとはもう全然、構造物として違います。もう鉄骨の構造で、それを取り除くためにも大変な費用が掛かるわけでありまして、それに対する支援というものを是非していただかないと、なかなかこの国産材を製材をする工場というのはそうたくさんあるわけではありません。とりわけ、JAS法の認定工場等については数が少ないわけでございまして、そうしたところの支援というものは国策上も是非ともしていただかなければならないと。また、雇用支援ということにつきましても、今の御答弁では一日も早い再建、それは当然そうなんですけれども、それに至るまでの間どうするかということが問題になっているわけで、ハウス農家については、被災した農家については他社で働く場合は雇い入れることに対する支援というものがなされているわけでありますから、同様のやはり支援というものをしていかなければ逆に国産材を製材するところが途絶えてしまうと。ひいては、国家として目指している木材自給率の五〇%以上という、十年後ですけれども、これも達成は到底できないということで、被害実態をもう一度きちんと精査した上でその支援策についても再検討いただきたいと思いますが、いかがでございましょうか。」


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