希望日本賛同議員国会発言データベース
賛同議員の国会での各会議・委員会における発言がご覧いただけます。
(議員の所属政党は、委員会等での発言時のものとしています。
また、名前の前に※印がついている議員は、以前の賛同議員です。)
羽田雄一郎先生のご訃報に接し、衷心より哀悼の意を表します。
発言の詳細を表示します。
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議員名松沢成文(みんなの党)
2014/3/13
委員会名参議院 文教科学委員会
「神奈川県では副読本も作って、実は今の日本史のA、Bとありますね、学習指導要領に。Aが近現代中心、Bが通史ですか。それと合わせるように神奈川の郷土史と神奈川の近現代史。神奈川県は、ペリーの来港、横浜開港以来、日本の近代化の、あるいは文明開化の中心地でしたので、神奈川の近現代史というのも相当詰まっているんで、そういう副読本を作って、この四つの中から必ず全ての高校生がきちっと選択して必修として学びなさいという方針を出させていただきました。まだ四年目でありますから、どこまで神奈川の若い人たちが歴史、伝統、文化を体得したすばらしい青年に育っているかは、まだもう少し時間が掛かると思いますが、これを受けて東京都も、神奈川でやっているなら東京もやろうということで、今神奈川と東京で、日本ではこの二つだけなんですけれども、高校日本史が必修となったと。私は、実はこれ全ての都道府県でやってほしいということで、全国知事会でも訴えました。その中から、幾つかの知事さんから、神奈川でよくやったねと、うちもやってみたいということで、だんだん広がりつつあったところ、文科大臣がやはりこれは国全体でしっかりとこの改革をしようということで、高らかに方針を示していただいた。私は本当にうれしかったです。そこで、まず最初に伺いますが、文科大臣は、大臣としてあるいは政治家として、歴史教育の重要性というのをどう認識されているか。そしてまた、高校日本史必修化の方針を打ち出したわけでありますけれども、今後これを具体的に、恐らく中央教育審議会等々でも議論していただくんだと思いますが、どんな形で、どんなスケジュールで進めていくのか、お聞かせいただきたいと思います。」 「中教審に諮問をしてくださるということで、ぐっと前進すると思います。ただ、私は、ちょっと、神奈川で高校日本史必修化を取り組んできた中で、一つ反省点というか、ああ、こういうやり方があったのかなと思っている部分があるんですが、それは実は、世界史は高校で必修だと、日本史も必修にしてくれということで、私は日本史対世界史という、こういう枠組みで考えちゃったんですが、ただ、やはり歴史を勉強するには日本史と世界史がかなり密接につながっているのはこれ当然ですよね。特にペリー来航の日本開国以降は、列強とどう対峙していくのか、その過程で日清戦争、日露戦争もあって、坂の上の雲を目指し頑張ってきた、あるいは大恐慌も来た、関東大震災もあった、そして大正デモクラシーもあった、でもその後には軍国主義になってきてしまってあの大戦に突入して終戦を迎えたと。これは日本史、世界史、分けられないんですね。もう日本史の中に世界史があるし、世界史の中に日本史があった。つまり、近現代史という、大変私は一つの重みを持った部分があるんだと思うんです。そこで、日本史を必修、世界史をどうするかと、こういう議論でなくて、私は、今回、中教審に諮問をしていただけるとしたら、近現代史を一つのカテゴリーにして、その中で日本がどういう道を国として、国民として歩んできたのか。その中で、もう国際政治の中でもまれ続けたわけですから、世界史の中で日本がどう動いてきたのか、これを全体として教えるという近現代史、こういう形で高校生に学んでもらえないのかなと。高校生にとっても、近現代史というのは、おじいちゃん、ひいおじいちゃん、もう三代、四代前の近い歴史で、やっぱり古代や中世とは違った親近感もあるし、そしてまた中国や韓国との今後の関係を考えても、やっぱり近現代史をしっかりと学んでおくということが、私は、摩擦もあるかもしれませんが、友好につながると思うんですね。そういう意味で、中教審に諮問するとき、実は日本学術会議なんかもそういう視点が必要だという提言も出されていますよね。近現代史というカテゴリーで科目をつくっていただくようなことも是非とも検討していただきたいというふうに思うんですが、大臣、いかがでしょうか。」