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希望日本賛同議員国会発言データベース

賛同議員の国会での各会議・委員会における発言がご覧いただけます。

(議員の所属政党は、委員会等での発言時のものとしています。

また、名前の前に※印がついている議員は、以前の賛同議員です。)

羽田雄一郎先生のご訃報に接し、衷心より哀悼の意を表します。

発言の詳細を表示します。


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議員名(※)松田学(日本維新の会)

2014/4/2

委員会名衆議院 国土交通委員会


「安倍政権は、国家という言葉が大変お好きな、国家戦略特区とか、地方のやるところについてまで国家戦略というのが出てくるので、むしろこういうことこそ国家戦略という名にふさわしい分野だと私は思いますので、今大臣の方からありましたように、今、緊急性に迫られてこういうものをつくると。まさに日本の国は状況対応型、後手後手に対応してきている一つの事例になりかねないのではないかという心配もありますので、そこは、国家戦略としての海外インフラ支援をどうするかという発想をこれからぜひ持っていただきたいというふうに期待をしたいと思っております。それで、これと関連してなんですが、ちょっと国交省の所管から外れる話に入りますけれども、いわゆるソブリン・ウエルス・ファンド、国富ファンドというのが、特にリーマン・ショックの後、非常に大きくなりまして、運用資産にして、世界全体で二から三兆ドルぐらいある。アジア諸国の場合は外貨準備というものを原資としている場合が多い。あるいは中東諸国やノルウェーなんかは石油といった天然資源収入を原資にしているということがあって、そういったソブリン・ウエルス・ファンドとしては、例えば、アブダビ投資庁であるとか、シンガポールの政府投資公社であるとか、中国投資有限責任公司であるとか、いろいろなものがあるわけですね。そういったところが、いわゆる通常の金融商品の運用だけではなくて、プライベートエクイティーやヘッジファンドなんかにも投資している。インフラについても、エネルギー分野なんかは結構多いということなんです。ただ、いろいろな問題も指摘されていて、情報開示が少ないとか、あるいは政治的な、外交的な手段として使われるとか、市場のルールとは異質であるとか、そういったいろいろな議論が行われてきたんですが、最近、このソブリン・ウエルス・ファンドに対して規制強化論もいろいろ聞かれたんですが、国際的な議論の場でどんな議論になっているのか、ちょっとお聞かせいただければと思います。」 「恐らく、ソブリン・ウエルス・ファンドというのが、それなりに世界経済の発展に大きな役割を果たしている、最初は脅威論がありましたけれども、今はかなり大きな役割を果たす存在として、各国とも、こういうものは機能しているという状況がだんだん定着しているんじゃなかろうかというふうにも想像します。その中でも、日本の国というのは、長年にわたってアメリカに物を輸出して、それで稼いだお金をアメリカにまた、いわゆる米国債を買って、金の面でも物の面でも一生懸命アメリカに供給して、アメリカは日本から供給された物と金で高い生活水準を営んでいる。アリとキリギリスの物語というのがありますが、アメリカは得をしているキリギリスで、日本は損しているアリだという話をよくしてきたんですけれども、最近は、いわゆるアジア新興国もそういう状況になって、経常収支の黒字がどんどん膨らんで、それをアメリカの米国債に投資してきた。ただ、米国債に投資してきてもこれは決して有利な運用ではない、むしろアジア域内の社会開発に投資した方がいいだろうというような議論もいろいろあったように思います。そういった中で、例えばシンガポールではGICというところが、米国債よりも有利な分散投資、外貨準備の分散投資を求めてソブリン・ウエルス・ファンドをつくった。あるいは、中国のCICといったところは、外貨準備資産の投資先の集中リスク、為替リスクを回避する、ヘッジするということでソブリン・ウエルス・ファンドをつくったということなんですが、日本の外貨準備については、そういった議論というか、必要性についての議論というのは全く行われていないんでしょうか。これは財務省だと思いますが。」 「そういった意味で、そもそも年金というのは、私は、産業投資というものが本当は基本にあるもので、国民経済の成長の果実を分配するのが年金だという考え方をもう少し取り入れていくべきだということも考えていきますと、世界最大の機関投資家であるGPIF、この資金を日本の国の国家戦略というか、そういうものに活用していくということの一環で、先般の新聞報道で、IFCと協調して海外インフラ投資に活用するというような報道もありましたが、この年金資金をこういった分野に、海外インフラに活用していくことについてどういうお考えをお持ちか、お聞かせいただければと思います。」 「一方で、日本の銀行が、最近は世界のインフラ共同主幹事ランキングで結構上位を占めているということでありまして、プロジェクトファイナンスは量的には世界トップクラスであるということも指摘されておりますが、かつて日本の銀行というのは量的にばんばん拡大して、果たして、必ずしも収益性が高かったかどうかとか、いつもそういう議論があるんですけれども、それなりの運用成果、リターン、パフォーマンスを上げているか、欧米金融機関と比べてどうかについて、お答えいただければと思います。」


→議事録全体を見る(国立国会図書館 国会会議録検索システムが別タブで開きます)

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