希望日本賛同議員国会発言データベース
賛同議員の国会での各会議・委員会における発言がご覧いただけます。
(議員の所属政党は、委員会等での発言時のものとしています。
また、名前の前に※印がついている議員は、以前の賛同議員です。)
羽田雄一郎先生のご訃報に接し、衷心より哀悼の意を表します。
発言の詳細を表示します。
Warning: Undefined array key 12 in /home/kiboucollege/kibounippon.jp/public_html/kri/index.php on line 173
議員名(※)鈴木望(日本維新の会)
2014/4/4
委員会名衆議院 文部科学委員会
「前回の質問では、インターネット時代になっても日本の出版文化を守っていく必要があり、出版行為の中の中核ともいうべき企画、編集、校閲等の機能を守っていく必要があるのではないかという観点から質疑をさせていただきました。その関連で、まず巨大プラットフォーマーと伝統的な中小の出版業者とのかかわり合いについて質問をさせていただきたいと思います。最初に、今から五年ほど前に、グーグルがアメリカの主要大学などの図書館と提携をしまして、蔵書を著作権者の許諾を得ずにデジタル化、データベース化した事例がありました。いわゆるグーグルライブラリー、グーグルブック検索騒動というふうに言われているようでありますけれども、欧米各国で相当大きな話題となったわけであります。その際も、長い伝統文化の蓄積を誇りますドイツやフランスは国が厳しくそういった行為を指弾したわけでありますけれども、これはまさしく、プラットフォーマーが世界を股にかけて巨大な力を持っているということを改めて世に示した事例であろうかというふうに思います。そこで、どういう行動形態をとったのかということを私ども十分認識しておく必要があるんじゃないのかなと思うんですが、まず、グーグルはどのような理由、根拠をもってこういったデータベース化というふうなことを、ただ単に金もうけしたいんだということだけではないと思うんですけれども、独善的ではあっても、根拠、理由があったかと思うんです。そこら辺についてはどういうふうに認識をしておるのか、文化庁にお尋ねをしたいと思います。」 「それでは、そういった行為に対して日本の著作権者、出版権者はどのような対応をしたのか、可能だったのか。例えば、名前を出していいのかどうかわかりませんけれども、日本経済新聞の出版局また出版社が、自分が関与しているところで数千件のいろいろな書籍、書物がグーグルライブラリーで無断に複製をされたというような記述もあるわけでありますけれども、どういう対応を日本の出版権者、著作権者はしたのかどうか、お答えをお願いいたします。」 「無断でデジタル化した書籍のデータの削除要求みたいなことをしたんじゃないんですか。今、協会というか一般的なそういった権利を持つ人々の団体が抗議声明を出したとかなんとかと言っているんですけれども、具体的に、無断でデジタル化した書籍データの削除要求をしたのではないかと思うんですが、どうでしょうか。」 「その事実がどうのこうのということよりも、ちょっと私もそこのところはもう少し調べてみたいと思うんですけれども、仮にその削除要求をしたとしても、私はしたと思うんですけれども、グーグルという巨大な力の前では、結局和解でいくしかない、和解でいった方が得策だというような考えも一つあったんだろうと思うんです。そういう格好で、いろいろなことを要求したり何かしても結局は無視をされてしまう結果になってしまったというのがこの事例ではないのかなというふうに私は認識をしております。そういう意味では、一号出版権、二号出版権という格好で今回著作権法が改正されたということで、日本の出版権者はこのような巨大企業と直接に対応していかなければならない。従来のままの対応では、巨大プラットフォーマーにとても太刀打ちができないおそれが当然あるわけでありまして、巨大プラットフォーマーにどう対応していけばいいのか、いくべきであるのか、そのためには国はどのような支援をすべきであるのか、その点についてお尋ねをしたいと思います。」 「これは規制撤廃によって地域の商店街が疲弊をしてしまったという一つの事例でありますが、事柄は違うんですが、今回の法改正によって、日本の出版業界が日本の地域の商店街のような格好でもってどんどん衰退をしていくというようなことが起こるんじゃないのかなという懸念がどうしても拭えないわけであります。そういう意味で、国は断固として既存の出版業界を巨大なプラットフォーマーから守らなければならない、それが日本の文化を守っていく一つの方策でもあるというふうに考えているわけですが、このままでは、日本の出版業界というのは遅かれ早かれだんだんと衰退の道をたどっていってしまうんじゃないのかなという危惧の念が私は消えないわけであります。行政としてそれでいいというふうに思っているわけではないと思います。先日、週刊新潮の掲載記事を出させていただきました。その中に無策というふうに文化庁のことを非難してありますが、要するに、何とかしてくれという要望のちょっと反対側の表現が非難という格好で来ているんじゃないのかな、裏側には何とかしてほしいという気持ちがあるんじゃないのかなというふうに思うんです。国として支援する方策、そこのところで名指しで問われている文化庁、どんなことを考えておられるのか、御答弁をお願いします。」