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希望日本賛同議員国会発言データベース

賛同議員の国会での各会議・委員会における発言がご覧いただけます。

(議員の所属政党は、委員会等での発言時のものとしています。

また、名前の前に※印がついている議員は、以前の賛同議員です。)

羽田雄一郎先生のご訃報に接し、衷心より哀悼の意を表します。

発言の詳細を表示します。


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議員名玉木雄一郎(民主党)

2014/5/22

委員会名衆議院 農林水産委員会


「ちょっと時間がないので、豚肉の話だけ、少し確認しておきたいと思います。これも読売新聞の記事だったと思いますが、こういうことが書かれていました。差額関税制度を撤廃して関税収入がふえるので、そのふえる税収を、関税収入をもって国内の養豚業者対策に回せばうまくいくので、差額関税制度を撤廃する、こういう趣旨でありました。これは素人が読むと、何が何だかわからない。関税をやめるのに税収がふえる、一体何のことかなと思うんですけれども、これは、私は比較的センスのいい記事だと思っています。というのは、資料の四を見ていただきたいと思います。これは何回かここで説明しましたけれども、差額関税制度というのは、分岐点価格より低いところでは、差額関税という極めて高い税がかかって、一定基準以降は従価税になって四・三%かかる、こういう仕組みでありますね。私が申し上げたいのは、この分岐点価格より左側、低いところ、ここが空振りになっているということをずっと指摘してきたわけであります。いい悪いは別です。この一番左のところに従量税がちょこっと残っていますけれども、ここの四百八十二円を五十円ぐらいまで引き下げる、大幅な引き下げだ、大変だという話があるんですけれども、これだけ聞いていると、豚肉の関税についての真実の姿を余り正しく把握することはできないんですね。そこで、財務省にきょうは来ていただいていますので、端的にお答えいただきたいんですが、この分岐点価格より左側、低い豚肉の価格にかけて得ている税収ですね。絵を見ると、このオレンジ色のところで物すごい税収がありそうな感じがしますけれども、もし、差額関税のこの左側の部分が国境措置としてしっかり機能していれば、多分税収は多いはずです。今、年間税収は百七十から百八十億円ぐらいだと思いますけれども、この分岐点価格以下の輸入価格の豚肉から生じている関税収入、総額を教えていただけますか。」 「もしわかれば、もっと正確に答えていただきたいんです。以下と言いましたが、以の部分、つまり、どんぴしゃ分岐点価格でかかっているものと未満のもの、これはわかりますか。」 「ただ、いずれにせよ、こういうことは、今報道で行われていて、養豚農家も非常に不安になっているので、きちんとした国境措置が残るのかどうか、このことについてはちゃんと情報を出していただきたい。ぽろぽろぽろぽろ、正しいのか正しくないのかという情報が出て、非常に現場は混乱しております。いずれにせよ、どんな形にせよ、交渉ですから、それは最終的には政府の側がお決めになることだと私は思いますが、再生産可能な国境措置はきちんと残していただくということが当委員会の決議の趣旨です。形式にこだわる必要はありません。ですから、差額関税制度をなくします、そのことをもって私は反対をしません。ただ、この委員会の趣旨は、再生産可能な国境措置が残るか否か、この点についてはしっかりと考えていただきたいし、そのことを、生産者も含めて、きちんと説明いただきたいというふうに思うんですね。それじゃないと、今回、農政の大きな転換の中で飼料用米に寄せていくという政策も成り立たなくなると思いますよ。特に、四百五十万トンぐらい飼料用米をふやすという中でも、鳥と豚は多いわけですよね。ですから、豚に関して今よりも国境措置が落ちるようなことがあれば、農政全体の今のガラス細工のようなスキームが崩れてしまう、そういうおそれがあると思います。林大臣、豚も含めた、やはり効果的な、本当にエフェクティブな国境措置については死守をするんだ、これが決議の趣旨でありますから、この点を守り抜くという点について、改めて、林大臣の決意を聞かせてください。」


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