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希望日本賛同議員国会発言データベース

賛同議員の国会での各会議・委員会における発言がご覧いただけます。

(議員の所属政党は、委員会等での発言時のものとしています。

また、名前の前に※印がついている議員は、以前の賛同議員です。)

羽田雄一郎先生のご訃報に接し、衷心より哀悼の意を表します。

発言の詳細を表示します。


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議員名玉木雄一郎(民主党)

2014/6/4

委員会名衆議院 農林水産委員会


「次に、花の話に移りたいと思います。きょうも、齋藤委員初め、この話が出ましたけれども、まず、私はあえて提起をしたいのは、花卉という言葉は、皆さん、難しいと思いませんか。農林水産委員会でカキといえば、山になっている柿か、海にあるカキか、どっちかがまず思い浮かびます。花卉という言葉は、確かに、広辞苑を引いたり、いろいろなところに載っていますけれども、ちょっとこの花卉という言葉が、これからまさに花卉を振興していくという意味では、JAにも花卉部会なんかがありますけれども、言葉が少し、古臭いとは言いませんけれども、難しいのかなというふうに私は思っております。ちなみに、その意味でまず伺いたいのは、花卉というと、普通、切りバラなんかを、バラとかカーネーションとかをイメージしますけれども、この花卉という中に盆栽は入っていますか。」 「なぜ盆栽のことをあえて聞いたかというと、私の地元が盆栽が盛んだということは別にしておいて、輸出戦略としてこれから花卉を重要なことに位置づけていく、私も大賛成であります。その中で、今現在、いわゆる花卉、難しい言葉の花卉というカテゴリーの中で、切り花ではない盆栽、あるいは木のような植栽、こういったものが占める割合はどの程度ですか。」 「なぜあえて最初に花卉の言葉の話を挙げたかというと、今お聞きになったと思いますが、輸出額のうち、何と九四%がいわゆる盆栽とか植木とかで、花というふうに端的に思い浮かぶものは、実はわずか数%しかなくて、ほとんどがこういう盆栽、鉢物なわけですね。ですから、もちろん切り花もどんどんふやしていかなきゃいけませんけれども、現在大きな比率を占めている盆栽等についても、やはりしっかりと振興していく必要があると私は思っているんです。一つ質問したいのは、なぜ盆栽、鉢物の話をしたかというと、切り花と違って、これは土が一緒になって入っているんですね。これを輸出しようとすると、植物検疫がどうしても厳しくひっかかってくるんです、土と一緒に出しますから。この植物検疫があるがために、盆栽を輸出される方も、皆さんなかなか苦労されています。私が聞いたところによると、台湾との間には一定の取り決めがあって、そういった植物検疫についての一定の手続があるので出せるそうなんですが、中国にはないんですね。ヨーロッパには二年間の登録制度というのがあって、これも一定のルールの中で、一旦免許のようなものをもらえば、二年間だけは有効で、輸出ができるというようなものがあるそうです。ただ、これから大きな成長が見込まれるASEAN諸国であるとか、今申し上げた中国、こういったところには、植物検疫に関する二国間あるいは多国間のルールがありません。なので、輸出が非常に難しいし、煩雑だという話があります。しかも、盆栽の中で最も主要なところを占めるクロマツについては、どの国も輸入制限をかけています。松くい虫があって、日本も大変な被害が全国に広がりましたけれども、クロマツについては一切だめというふうになっておりますので、逆に、うまくルール化して、きちんと互いの国で、こういうことは輸出の際は守りましょうよというルールができて、クロマツの輸出がいろいろな国にできれば、多分、今の輸出額は、倍増どころか、もっともっとふえると思います。ですから、こういった植物検疫に関して、まず各国の制度がどうなっているのかということをきっちり調査して、仮にいろいろな制度上のでこぼこがあるのであれば、調和、いわゆる制度のハーモナイゼーション、こういったことをしっかりやっていくことが、広い意味での花卉の振興には不可欠だと思うんですけれども、この点については政府としていかがでしょうか。」 「もう一つ、花卉振興の法律を皆さんで議論して、我々としてもこれをぜひ通したいというふうに思っていますけれども、国が基本方針を定めて、地方でいろいろやってもらうというようなことが、先ほど質問があり、副大臣がお答えになりましたけれども、これは花卉に限らず、私が現場でいろいろ話を聞いて感じるのは、国が方針を決めても、地方がやらないんですね。あるいは、つくるんだけれども、地方独自の足切り基準を決めていて、国としては制度があるのに、裏負担がきついので、なかなか出したくないので、一定以上じゃないと、一定の大きさじゃないと、あるいは一定の被害じゃないとだめですと言って、現場でそれをはねているケースが、農林水産部門だけではなくて、およそ国の施策に関するものでは多いと思うんです。ですから、本当に花卉の振興を全国津々浦々図っていくためには、国がもちろんしっかりとやることと同時に、地方、これは都道府県、市町村のレベル、両方そうですけれども、こういったところでもやはりしっかりと国の定めた方針をできるように、ある意味、国としても促していくといったことが必要だと思います。この点についてはいかがでしょうか。」


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