希望日本賛同議員国会発言データベース
賛同議員の国会での各会議・委員会における発言がご覧いただけます。
(議員の所属政党は、委員会等での発言時のものとしています。
また、名前の前に※印がついている議員は、以前の賛同議員です。)
羽田雄一郎先生のご訃報に接し、衷心より哀悼の意を表します。
発言の詳細を表示します。
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議員名長島昭久(民主党)
2014/10/15
委員会名衆議院 外務委員会
「外務大臣から伺いたいのは、一つは国際秩序の維持、この地域における国際秩序をどうやって維持していくか、そしてもう一点は、日本の安全保障をどう確保していくか、この二つの観点から、今起こっている中国の台頭、そしてアメリカの退潮傾向、この二つの地殻変動にどう対応していくべきだとお考えでしょうか。」 「中国の台頭については二つ問題があると思っているんです。一つは急速な軍拡ですね。それからもう一つは、南シナ海あるいは東シナ海で見られるような、力を背景にした、みずからのルールとか主張を強要していく、そういう姿勢であります。そこで、一つは、左藤防衛副大臣に伺いたいんですが、ちょっと要素分析したいと思うんですが、A2ADという考え方がありますね。アンチアクセス・エリア・ディナイアル、これは接近拒否というふうに呼ばれていますけれども、こういう能力を今中国は着々と構築をしている。これを副大臣としてどういうふうに分析をしておられるか、御所見を伺いたいと思います。まず一点。」 「ちょっと私の質問の仕方が悪かったのかもしれないんですけれども、日本の安全保障にとって、それから地域の秩序維持にとって、中国が営々と築き上げてきたA2AD能力というのはどういう問題があるのかというところを説明していただきたかったんですけれども。」 「では、十数年たった今、同じようなことが起こったとして、オバマ大統領は同じように、つまり、何の不安もなく二つの空母部隊、二つじゃなくてもいいですよ、三つでも四つでもいいですけれども、そういう空母部隊をこの近海に自信を持って派遣することができるかどうか、これはいかがですか、副大臣。十八年間の間に中国が営々とアクセス拒否の能力を築き上げてきた。十八年前と同じような状況でアメリカは対応できるかどうか、いかがでしょう。」 「これは外務副大臣に伺いたいんですけれども、もう一つの問題は、南シナ海で起こっている問題ですね。国際法を無視とは言いませんけれども、ゆがめて、そして力によって自国の主張やルールというものを押しつけてくる。例えば、一昨年の四月、フィリピンとスカボロー礁でにらみ合った。あるいは、ベトナムとこの夏やりましたね。そして、きのうの新聞ですか、西沙諸島、パラセル諸島で、最大の島であるウッディー島に二千メートルの滑走路を中国はつくった。そして、ベトナムはこれを主権侵害だといってクレームをしている。これは全て、一九九二年に中国が領海法というのを制定して、南シナ海のほとんどをカバーする、九段線と呼ばれていますけれども、この九段線に基づく彼らの行動、彼らから見れば領海をきちっとしていくという行動の一環だと思うんですが、この九段線、これは国際法上根拠があるんでしょうか。」 「外務大臣に伺いたいのは、先ほどリバランスというお話をされましたけれども、もともと、このリバランス政策というのは、二〇一一年の一月に、当時のクリントン国務長官が、フォーリン・ポリシーという雑誌にアジアピボットという言葉を初めて使って、アメリカのアジアへの関与を強めていく、こういう方針を出し、そしてその年の十一月に、オバマ大統領が、APECの後、バリでEASがあって、その前のタイミングを使ってオーストラリアの議会で演説をして、具体的に、アジアできちっとアメリカはこれからも関与し続けるということを世界に表明した。それから三年たっているんですけれども、何かアメリカが特段この地域への関与を強めた、あるいは具体的な行動としてそういうことを示した、こういう事例はあるんでしょうか。」 「防衛副大臣に。アメリカは引き続き議会が内向きな傾向があると私は懸念しているんですけれども、例のシークエストレーションという予算の強制削減、まだ今でも生きているのだと思いますし、十年間で国防費を一割削減するという、その方針はまだ撤回されていないと思います。今外務大臣から御紹介いただいたように、国防総省としては予算の増額を要求していますけれども、実際承認をするかしないか、これは議会であります。この財政制約がもたらすアメリカの前方プレゼンスに対する影響、どういうふうに防衛省として認識されていますか。」 「中国との文脈と韓国との文脈を比べると、何かパラレルというか、私から見ると、中国の台頭のもたらす我が国を初めとする地域の秩序に与える影響というのは物すごく大きい。そういう中国をどうこれからマネージしていくか、中国とどう対応していくかというのは、私はもう一段深い洞察と政策的な配慮というものがあってしかるべきだと思うんです。地域の安全、それから我が国の安全保障、この二つを考えて、中国との関係、韓国とはちょっと違う、もう少し次元の違う中国との関係というのをどう捉えていくか、外務大臣、お答えいただければと思います。」