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希望日本賛同議員国会発言データベース

賛同議員の国会での各会議・委員会における発言がご覧いただけます。

(議員の所属政党は、委員会等での発言時のものとしています。

また、名前の前に※印がついている議員は、以前の賛同議員です。)

羽田雄一郎先生のご訃報に接し、衷心より哀悼の意を表します。

発言の詳細を表示します。


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議員名岸本周平(民主党)

2015/2/19

委員会名衆議院 予算委員会


「多分、安倍総理は、御自分のことは保守政治家の一人であろうと考えておられるのではないかと思います。そこで、保守とは何か、保守政治とは何かという御議論をさせていただきたいんですが、これは定義をしないといけません。今、保守とかリベラルとか、まあ革新という言葉はなくなりましたけれども、余りにも言葉が、それぞれ、日本の場合、政治家も定義が違うものですから、なかなか議論が進みません。最も古い保守政治家であるイギリスのエドマンド・バークさん、これはもう皆さん御存じのとおりであります。大平正芳元総理も大変尊敬されていた政治家でありますけれども、彼が定義をしています。保守政治の前提をどこに置くか。保守とは何か。一言で言うと、人間が不完全であるということを認めるかどうか。人間の理性、人間の知性には限界があるんだということを認めるかどうか。認める立場が保守政治です。人間の理性は完全であって、明るい未来が描けるというのは保守政治ではない。それは、例えばソ連の共産主義であったり、ナチスの全体主義であったり、あるいは、戦争前、おじい様の岸元総理を初めとした日本の高級官僚や軍部が満州帝国で実験をした、いわば国家社会主義的な政治というようなもの、これらは人間の知性、理性に全幅の信頼を置く政治であります。しかし、保守政治というのは、完全でない人間を前提にしておりますから、過去の、つまり復古主義には絶対陥りません。過去の不完全な人間がやっていた、過去に戻るということはあり得ない。これは保守の姿勢であります。では、現在の制度はどうか。今の制度は、不完全な私たちがつくっているわけですから、これは不完全でありますから、反動主義には陥らない。では、明るい未来が描けるのか。私たちは不完全ですから、明るい未来は描けません。しかし、社会の事情が変われば、少しずつ変えていかなきゃいけない。その少しずつを、歴史や地域コミュニティーの知恵やそういうことで少しずつ変えていく、だめだったらまた戻してもう一回チャレンジする、これが保守主義であるというのが、エドマンド・バーク氏、そして何より、尊敬する大平正芳元総理が御著書などで書かれている保守主義の定義であります。その意味において、安倍総理は御自身が保守政治家だとお考えなのかどうか、お伺いしたいと存じます。」 「そこで、通告しておりませんけれども、岸田外務大臣にお伺いをしたいと思います。旧宏池会のプリンスであられる岸田さん、岸田総理、今の御議論を聞いて、失礼しました。次は岸田総理だと思っているものですから。岸田外務大臣、御自分はどういうお立場の政治家であられるか。今の総理と私のやりとりを聞いていて何か御所見があればお伺いしたいと思います。」


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