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希望日本賛同議員国会発言データベース

賛同議員の国会での各会議・委員会における発言がご覧いただけます。

(議員の所属政党は、委員会等での発言時のものとしています。

また、名前の前に※印がついている議員は、以前の賛同議員です。)

羽田雄一郎先生のご訃報に接し、衷心より哀悼の意を表します。

発言の詳細を表示します。


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議員名務台俊介(自由民主党)

2015/3/10

委員会名衆議院 予算委員会第五分科会


「どうも抜本的な改善に結びつくかどうか、いまいち今の説明ではぴんとこなかったんですが、一方で、ちょっと諸外国を見てみますと、諸外国では、それが実態的にどの程度いい医療に結びついているかどうかまではわかりませんが、医師の配置に関する参考になるようなメカニズムが大分あるようでございます。私がロンドンにいたときに、イギリスでは医師の不足の問題は全くないと。その後、戻ってきてからNHKの番組を見ましたら、イギリスでは、医師は、一般医、ゼネラルプラクティショナー、GPという人がいて、その人は全国あまねくいらっしゃって、医師不足、医師の過疎というのはあり得ない、それを中央の配置機関がしっかりコントロールしているということで、すごく合理的だという話を聞きました。一方で、ちょっと診療までに時間がかかって余りよくないと言う人もいるようですが、少なくとも医師の配置に関しては立派なメカニズムが働いているというふうに感じました。それから、これは七ページに資料がありますけれども、フランスあたりは、国が地域や診療ごとに必要な医師数を調査して、病院ごとに受け入れる研修医の数も決めている。その枠組みに対しては、お医者さんの卵が試験を受けて、成績順に自分で行きたいところを選べる。ですから、プロ野球のドラフトじゃないけれども、行きたい球団、最後まで全部はまるんですよ。すごく合理的なんですよ。それは優秀な人はパリの病院に行くかもしれませんけれども、でも、ニースに行きたいという人はそっちへ希望するでしょう。そういうメカニズムがあるんですよね。一種のお医者さんの合理的なドラフト制度でしょうかね。ドイツは、保険医協会が州の医療圏ごとに人口当たりの医師の定数を設定している。定数の一割を超える地域は保険医として新たに開業できないということをやっているんですよ。すばらしいですよね。だから、自由診療でやるならどうぞ、でも、保険、診療報酬をもらいたければそれに従いなさい、こういうルールでございます。スウェーデンは、そもそもお医者さんというのが県庁の公務員で、人事異動で行けと言われて行くという、九割くらいが公務員と聞いています。ですから、こういう仕組みで立派なメカニズムをつくり上げている。これは当たり前なんですよね。当たり前のように行われている。アメリカもしっかりとした需給調整のメカニズムが、この資料にはありませんけれども、あると聞いています。こういう諸外国の仕組みについて、厚生労働省の認識をお伺いしたいと思います。」 「私は、代議士になってからこの問題に関心を持っていて、二年ほど前の厚生労働部会で、こうした諸外国の仕組み、枠組みを厚労省で検討できないのかと聞いたら、当時の医政局長は、これは職業選択の自由に反することになるので、日本では憲法違反なのでできない、そういう趣旨の答弁をされたんです。日本は、開業はやりたい放題、どこで開業しようがどうぞ御自由にと。一方で、日本は社会保険診療報酬の制度で、まあ公費ですよね。公費で収入を得ている人がどこで開業するかは全く野放し状態、放任状態。こういう枠組みが本当に合理的なのかどうかということについてどういうふうに思っておられるのか、これはぜひ厚生労働大臣に伺いたいと思います。」 「この資料を調製する際に、事務当局の皆様に諸外国の仕組みをちょっと調査してもらったんですが、いろいろな委託調査とか学者の方が書いた論文はあるんですが、厚生本省で全世界的な調整メカニズムがどうなっているかというのをしっかり調べたことがないようなんですね。ぜひお願いしたいのは、この際、先進諸国の中で医療の需給体制がどういうふうに行われているのか、少し腰を入れて調べていただけないかと思うんですが、政務官、いかがでしょうか。」 「さまざまな仕組み、医師の適正配置の方策を検討していただけるという理解でいるんですが、今までのやりとりを聞いていらっしゃって、塩崎大臣、何か大臣としてどうすべきかということについてのお考えがあれば、伺いたいと思います。」


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