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希望日本賛同議員国会発言データベース

賛同議員の国会での各会議・委員会における発言がご覧いただけます。

(議員の所属政党は、委員会等での発言時のものとしています。

また、名前の前に※印がついている議員は、以前の賛同議員です。)

羽田雄一郎先生のご訃報に接し、衷心より哀悼の意を表します。

発言の詳細を表示します。


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議員名古川元久(民主党)

2015/3/13

委員会名衆議院 財務金融委員会


「一般論としてお伺いしたいと思うんですけれども、国にとって、その国の通貨の価値は、高い方がいいというふうに考えているのか、あるいは低い方がいいというふうに考えているのか、総理のお考えを教えていただきたいと思います。」 「そんな想定問答を読むことを私は聞いているわけじゃないんです。別に、今の為替水準がどうかとか、そういう話を聞いているんじゃないんです。国家のリーダーとして、総理御自身の考え方として、自国の通貨というのは価値が高い方がいいというふうに考えているのか、そうじゃないのか、そのことを聞いているんです。何か想定問答を読むような話じゃない。どうですか、総理は。」 「ですから、国家のリーダーとして、当然、やはり本来であれば、通貨の価値が高い方がいいというふうに考えるのが私は普通の考え方だと思います。その上で、ちょっと聞き方を変えますけれども、先日、春節で大勢の中国人観光客が日本を訪れて、爆買いと言われるような、そういう大量の買い物をしていることが話題になりましたけれども、私、この中国人の人たちの姿を見ていて思ったのは、プラザ合意後に急激に円高が進んだ際に、日本人がパリとかニューヨークの高級ブランド店に行って大量にブランド品を買った。中国人の場合は家電製品ですけれども、日本人の場合は高級ブランド品を買った。その違いはありますけれども、たくさん、山ほど買っていくという姿は、かつての、日本が急激に円高が進んで、そんなに実態は変わっていないのに一気にお金持ちになったような感じがした、そういうときに似ているかなという感じが私はいたしております。この二年間、円に対して中国の人民元というのは四割もアップしたんですね。総理は御存じかどうか知りませんが、今や香港のディズニーランドの一日券の値段は日本円にすると大体約七千六百三十五円で、東京ディズニーランドは六千四百円なんです。つまり、東京ディズニーランドよりも香港ディズニーランドの一日券の値段が千円以上も高くなっている。こういう実態を見れば、私は、日本に中国人がたくさん訪れて爆買いをする、これもむべなるかなというふうに感じるんですけれども、総理は、こういう中国人の人たちが来てああいう爆買いというような形で買い物していく姿を見て、どんなふうに思われましたか。」 「中国人の人たちは、今、物を買っているだけじゃないんですね。今、よく総理の耳にも入っているんじゃないかと思いますけれども、日本の土地も買っていれば、ビルとかマンション、そういう不動産なんかもたくさん買っている。特に、高いものとかいいものから買っているというふうにも言われているわけです。それだけじゃなくて、私がちょっと危惧するのは、かつて日本も、円高が急激に進んだときには、日本マネーが世界を買い尽くすんじゃないかというふうに言われたこともありましたけれども、今や中国マネーに、それこそ日本の技術力を持った中小企業とかそういうところ、これをぼんぼんと買われてしまうんじゃないか、私はそういう不安も持ったりするんです。総理は、観光で来る人、それで物を買ってくれる人はいいですよ、それ以外のものも、当然通貨が向こうは高くなっているわけですから、どんどんと日本のものを買っていく、そういうことについてはどのように思われますか。」 「では、そういうことに対して、総理は今、注視していくというふうに言われましたけれども、どのように対応されるんですか。」 「でも、今の法律では、水資源とか、あるいは中小企業が持っている技術とかそういうものを買って持っていっちゃうということは防げませんよね。そうしたら、そういうものはどうされるんですか。」 「総理は、さきの施政方針演説で、世界の真ん中で輝くことができるんだというふうにおっしゃっていますけれども、しかし、ドルベースで見ていくと、何か、だんだん日本経済の規模というものは縮小してきている。隣の中国あたりとの差は、中国はもう十兆ドルを超えているんです、ついこの間抜かれたと思ったら、今はもう倍以上の差をつけられてしまっている。そういうことを考えますと、世界の真ん中どころか、アジアの中でも周辺へと押しやられてしまっている。ドルベースで見ていく、そうした視点で見ると、それは日本の国内にいれば感じないかもしれませんよ、しかし、総理が世界の真ん中でということを言われるのであれば、世界の真ん中じゃなくて、だんだん端っこに来ているんじゃないですか。どうですか、ここは。」


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