希望日本賛同議員国会発言データベース
賛同議員の国会での各会議・委員会における発言がご覧いただけます。
(議員の所属政党は、委員会等での発言時のものとしています。
また、名前の前に※印がついている議員は、以前の賛同議員です。)
羽田雄一郎先生のご訃報に接し、衷心より哀悼の意を表します。
発言の詳細を表示します。
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議員名古賀友一郎(自由民主党)
2015/3/18
委員会名参議院 予算委員会
「ただ、そうした中にありまして気になったことがありましたので、それについて御質問したいと思います。それは、iPS細胞研究所の課題についてでございます。山中伸弥所長のお話によりますと、二〇二〇年までの初期の目標については、これはもう順調に達成できるという御説明でございましたけれども、その先の二〇三〇年までの中長期目標に向けては、資金と人材確保の両面にわたって非常に課題を抱えておられて、山中先生も大変悩んでおられるようでした。資金面では、ちょっと具体的に御紹介申し上げますと、本格的にこれからiPS細胞技術を使って臨床研究、あるいは治験、承認という段階に入っていくわけでありますけれども、この段階に入ってくると、これまでの基礎研究に比べると随分とやっぱりコストが掛かるというようなお話、こういった量的な資金面の問題が一点ございました。それと、あと、この研究所はいわゆる競争的資金の割合が非常に高いということで、せっかく機器を購入しても、高価な高い機器を買ってもそれ以外の研究に使えない、縦割りの資金になっているということで、非常に非効率になっているという、そういう資金の質的な問題、こういったことも伺ってまいりました。また、あるいは人材確保の面におきましては、今後iPS細胞の医療応用を進めていくに当たりまして、その研究者をサポートするスタッフの体制ですね、これが圧倒的にこれからはやっぱり足りなくなってくるというようなお訴えがありました。これは人材の量的な問題といたしますと、一方で、研究所の教職員の九割が有期雇用の方だということで、期限が切れるともうその先がないという状況なので、大変不安定な状況の中でこの研究を進めているというお訴えがございまして、まさに人材確保の面でも、質、量両面でやっぱり課題を抱えておられるという話でありました。こうした山中所長のお訴えは、要するに、資金的にも人材的にも、研究者が研究者として研究に専念できる、そういう体制を是非整えてほしいんだと、こういった訴えだというふうに私は受け止めた次第でございます。iPS細胞は、我が国のみならず世界の希望と言ってもよいと思います。そのような有為な研究については、やはり安んじて研究に専念できるような、そういったことを政府としても積極的に支援していくべきと、このように考えますけれども、下村文科大臣のお考えを伺いたいと思います。」