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希望日本賛同議員国会発言データベース

賛同議員の国会での各会議・委員会における発言がご覧いただけます。

(議員の所属政党は、委員会等での発言時のものとしています。

また、名前の前に※印がついている議員は、以前の賛同議員です。)

羽田雄一郎先生のご訃報に接し、衷心より哀悼の意を表します。

発言の詳細を表示します。


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議員名井上英孝(維新の党)

2015/3/20

委員会名衆議院 国土交通委員会


「ごらんいただいたとおり、名古屋開業時点では、大阪―東京間の利用者にとって所要時間は二時間五分、二十分短縮されると資料二で書いております。ただ、二十分短縮にはなるんですけれども、名古屋そして品川で二回乗り継ぎが必要になるということになっております。その結果、これはまた資料一枚目の一段目なんですけれども、リニアを選んだ方は全体のわずか一割となっています。八割の方が従来の「のぞみ」、新幹線を選んだ。その理由は圧倒的に、乗りかえが不便だからというふうにお答えになられています。乗りかえ時間についてはJR東海において短縮策が検討されているというふうにお聞きしておりますけれども、また品川駅から都内中心部に入る方法もあることから、二時間五分を下回るというケースも当然考えられるというふうに思われます。しかし、決定的なのは、やはり名古屋の駅で、地上へどれぐらいになるかわかりませんけれども、三十メーターから四十メーターぐらいと言われているリニアの駅から今の新幹線の駅まで移動していくという乗り継ぎ自体に抵抗感を感じておられるユーザーがたくさんおられるというのが現状ではないかというふうに思います。私自身も、乗りかえ時間が半分になったとしても、よほど急いでいない限り、やはり、一回乗って、そのままずっと乗っていられる新幹線の方が便利なんじゃないかな。特に荷物なんかでも持っていたら、そちらの方がやはり便利なんじゃないかと思うんですけれども、リニアはリニアで開業いたしますと、今の「のぞみ」の本数を減らして、なるべくリニアに乗っていただくように当然JR東海も進めていくとは思うんですけれども、非常に利便性が低下しそうだ。また、この低下した利便性の状況がやはり十八年間続くということが、先ほどから申し上げているように非常に懸念しているところであります。先般、予算委員会の太田大臣の答弁で、国は二十回にも及ぶ交通政策審議会での議論を経て、大阪開業は二〇四五年としたというふうにお聞きをしておりますけれども、今の私の説明の中で、名古屋開業時の大阪―東京間の利用者の利便性について、この結果を見て、北川副大臣、どのように思われますか。」 「本来は、利益を受ける東京―名古屋間のリニア運賃で賄うべきところが、新幹線の運賃、つまり、先ほど言うところの大阪―東京間の利用者の運賃でリニアの建設費の大半が賄われるということでもあります。ほとんどの利用者は、実際、こういう事情になっているということは余り知られていないというのが現状でもあるかと思います。このような負担と受益の問題は審議会でも議論になったと思うんですけれども、この辺、どのように思いますか。鉄道局。」 「私としては、やはり二〇四五年というのは到底あり得ないのかなと思っているんですけれども、今後しっかりと、私の議論も頭の片隅にちょっと入れていただいて、ぜひ頑張っていただけたらと思います。また、さらには、安易に補助金を拡大するとか国債を発行するというのはなかなか難しいですけれども、先般、先ほど申し上げた関西の地元の協議会から出されたリニア建設積立金制度というのも提案をさせていただいております。財政支出を伴わずに前倒し効果が望めるという方法ですね。関西の協議会でそういうことが考えられています。それに、さまざまな広範な情報と深い知見を持っている国土交通省が入ったり、また事業主のJR東海が入ることによって、さまざまな、また新たな知恵等が生まれてくるというふうに非常に期待をしているんです。先ほど指摘した負担と受益に一定の公平性を確保するというようなことも含めて、国の役割というのは非常に大事だと思うんですけれども、今後、国が声を発して、事業主のJR東海や地元関西との議論というのを公式の場で始めることが必要だと思うんですけれども、北川副大臣、いかがでしょうか。」


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