希望日本賛同議員国会発言データベース
賛同議員の国会での各会議・委員会における発言がご覧いただけます。
(議員の所属政党は、委員会等での発言時のものとしています。
また、名前の前に※印がついている議員は、以前の賛同議員です。)
羽田雄一郎先生のご訃報に接し、衷心より哀悼の意を表します。
発言の詳細を表示します。
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議員名福田昭夫(民主党)
2015/3/27
委員会名衆議院 地方創生に関する特別委員会
「それで、五つ目でありますが、東京一極集中の是正策についてであります。大臣が、国が策定した総合戦略の最大の欠点は、東京一極集中是正策が何もないことだと私は思っております、基本的に。東京一極集中をどうやって是正しようとしているのか、もし考えがあればお答えいただければと思います。」 「ただ、こうした人たちを本当に地方に定着させるというのは容易なことじゃないと思っているんですね。国も全国総合開発計画を数次にわたって立てて、北海道から沖縄まで元気にしようとして頑張ってきました。最初のテーマはたしか過疎過密の解消だったと思います。しかし、それは全く効果を発揮できずに、過疎地はどんどんふえて、首都圏を初め三大都市圏に人口が集まり、最近ではもう東京圏だけ人が集まる、名古屋圏も大阪圏も圏としては人口が減り出しているというのが今の現状だと思います。そんなことを考えると、やはり東京の魅力というのは物すごくあるんですよ、大臣。ですから、この東京の魅力を今度どうするんだと。国際都市という話がありましたけれども、質を高めていくという努力は必要だと思いますが、東京をこれ以上量的にはふやさない、そういう政策が私は必要だと思うんですよ。これをやらないと、相変わらず、それこそ国際都市として魅力のある東京にどんどん人が集まってくる、こういうふうになると思うんですが、どうですか。」 「そこで、ぜひ大臣、参考にしていただきたいのはフランスなんですよ。フランスは何と、開発要求がいっぱい出てきたんですけれども、パリを大きくしなかったんですよ、パリスと言った方がいいかな、パリをですね。あれは約一万五百ヘクタールの中で、それ以上開発を認めなかった。そのかわり周辺に新都市を五つつくったんですね。これはフランスのまさに人口政策あるいは町政策ですね。フランスの場合は、当然パリの場合は建物に高さ制限もあります。まさに、そうした政策をとって、フランスの場合は実は地方もそれなりに元気になるような政策をとってきた。ですから、確かに東京は国際都市として育てたいですよね。しかし、これは、それこそ質の向上で東京を国際都市としてですね。これは、私が提案して、何年前でしたか、四年ぐらい前でしたけれども、当時の東京証券取引所の理事長はうんともすんと言いませんでしたけれども、例えば、東京の株式市場に、要するにヘッジファンドが一分間に何万回も取引するような株取引じゃなくて、五年以上保有していなくちゃならない、そういう中長期の投資をする証券取引所もつくったらどうですかという提案をしたんです。やはり、長い目できちっと企業を育てていく、会社を育てていく、そういうことをやることによって、それこそニューヨークやシンガポールとは違う証券取引所を日本につくるということも実は東京の国際的な魅力を高める一つになるのかもしれません。そういったこととか、やはり東京の質は高めても量はこれ以上拡大しない。ですから、例えば、後で具体論でやろうと思っておりましたが、グローバル企業は本社を全部地方へ持っていきなさいよと。もう世界が相手なんですから、地方に持っていきなさいよと。それから、大学も、せめて国立大学はもうみんな地方に行きなさいよとか。やはりそういう大胆な政策をとらないと、私は、なかなか東京一極集中は是正できないなと。先ほど大臣から言われたのも一つの方策でありますけれども、しかし、それはあくまでも希望的な誘導策ということでありまして、それが本当にどこまで実現するのかということになるとなかなか見えない、そういうことだと思うんですね。ですから、そういった意味で、本当に、フランスのように、東京の量的な開発はこれ以上させないというような制限がやはり必要じゃないかなと思っているんですが、御検討いただけるかどうか。」