希望日本賛同議員国会発言データベース
賛同議員の国会での各会議・委員会における発言がご覧いただけます。
(議員の所属政党は、委員会等での発言時のものとしています。
また、名前の前に※印がついている議員は、以前の賛同議員です。)
羽田雄一郎先生のご訃報に接し、衷心より哀悼の意を表します。
発言の詳細を表示します。
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議員名玉木雄一郎(民主党)
2016/2/9
委員会名衆議院 予算委員会
「まず、大臣にお伺いします。ここに掲げる六項の(a)、法定損害賠償と言われるものですけれども、これはどういう内容で、どういう目的のものを入れろとTPP協定上求められていますか。」 「資料の三をごらんください。今回のTPP協定の条文、中身がよくわからないと言いますが、明確であります。法定の損害賠償というのが六項で求められ、その内容は八項で規定されていて、繰り返し申し上げますけれども、将来の侵害を抑止することを目的とした損害賠償を導入しろ、これが署名した各国に対して求められているTPP条約の義務であります。それに対して、今紹介した最高裁判決、我が国の法体系の中では、将来の侵害を抑止する目的の損害賠償については、我が国の基本原則、理念に反して無効であると判示されています。双方が矛盾するように思いますけれども、今回のTPP協定の条文については、我が国の最高裁判決に対応させてみて本当に導入可能かどうか。民法を所管する法務大臣に伺います。」 「では、副次的、反射的効果とは何ですか。」 「では、TPP協定が求めているのは、この八項で将来の侵害の抑止を目的とした損害賠償規定を創設しろということを求めていると思いますが、それはそれで結構ですね。」 「大臣、ここに「及び」と書いていますね。十分な額を定めるということはそのとおり、損害について権利者を補償する。及び将来の侵害を抑止することを目的として定めるとなっていますけれども、将来の侵害を抑止することを目的とした法定損害賠償を設けるというのが協定の趣旨だと思いますけれども、それで構いませんね。」 「改めてお伺いしますけれども、将来の同様の行為の抑止を目的としたこの八項に規定する損害賠償、これは明らかに平成九年の最高裁判決に違反するし、TPP協定の中身を忠実に守ろうとしたら、我が国では導入できない規定に署名してきたことになるのではないですか。大臣、いかがですか。」 「今の法体系の中でこれまでできないとされていた将来の侵害を抑止する、こういう損害賠償を目的として入れることなんてできないんじゃないですか、大臣。明確にお答えください。」 「副次的であるということは結果として生じるのであって、法はもともと目的としていないじゃないですか。もし副次的なものだったら、それはその副次的なことも含めて目的なんじゃないですか。」 「副次的というのは、言葉上、ついでに生じたということですよ。もともと最初から法目的を狙ってやったものではないので、副次的が目的だというのは取り消してください。」 「大臣、では、この最高裁判決。反射的、副次的効果にすぎずと言っているんですね、最高裁判決は。効果は目的になりません。いかがですか。」 「なぜ効果は目的になるんですか。このことを明確に答えてください。」 「もう一回伺います。反射的な効果がなぜ事前に予想される目的になり得るんですか。」 「では、最後に一問だけ、これだけ聞きます。効果はなぜ目的になるんですか。」