希望日本賛同議員国会発言データベース
賛同議員の国会での各会議・委員会における発言がご覧いただけます。
(議員の所属政党は、委員会等での発言時のものとしています。
また、名前の前に※印がついている議員は、以前の賛同議員です。)
羽田雄一郎先生のご訃報に接し、衷心より哀悼の意を表します。
発言の詳細を表示します。
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議員名玉木雄一郎(民進党)
2016/10/28
委員会名衆議院 環太平洋パートナーシップ協定等に関する特別委員会
「重要五項目、タリフラインでいうと五百九十四です。五項目は、米、麦、牛肉・豚肉、乳製品、甘味資源作物ですけれども、これはそれぞれさらに細目に分かれていきます。これは、ルールが少し変わって、数え方も変わって今五百九十四になっていますが、もともと国会決議では、この五百九十四の重要五項目については除外または再協議というのが国会の決議の求める内容でありました。タリフライン五百九十四のうち、除外または再協議、国会決議が求めたとおり達成できたのは、そのうち幾つですか。」 「除外または再協議の対象を教えてください。」 「重要五項目、豚と牛を分けましたので六つになっていますが、五百九十四のタリフライン、除外または再協議はゼロです。ですから、国会決議上の義務を果たしたものはゼロです。その上で、あえて整理をしてみました。全く無傷で従前のまま維持したものは、青で書いている関税の維持、足すと百五十五です。その中、もう一つ、重要五項目にもかかわらず撤廃してしまったもの、これが赤で書いておりまして、百七十ありますね。間違っていたら訂正してください。それ以外の、関税割り当てにしたり、関税は残すけれども削減したものが黄色で書いているもの、残りということになります。改めて確認しますが、タリフラインを一つたりとも変えないで、全く無傷で守った重要五項目は一つもないという理解でよろしいですね。」 「四月五日の本会議において、この百七十タリフライン、確かにそれぞれ、ある種全部、五項目の中で必ず削減した項目があるわけであります。これに対して、石原大臣は、一つ一つ精査した上で、輸入量がゼロとか少ない、あるいは代替性が低い、あるいは関税をあけることがかえってプラスになるような、大きく三つのカテゴリーで一つ一つ精査して百七十を削減して、いずれにせよ、この百七十の撤廃したものについては、我が国の農業への影響が少ないものに限定して関税を撤廃したと本会議で答弁されていますが、それは変わりませんか。」 「日本にさまざまな農産物が輸入をされています。その中で、二〇一〇年、一番多く輸入された農産物というのは、小麦ですか、バナナですか、リンゴですか、肉ですか。何でしょう。お答えください。」 「この赤で書いている、重要五項目のうち影響がないといって撤廃した、タリフラインベースでですね、この中でナンバーワンとナンバーツーは何なのか、教えてください。」 「今、冷凍豚肉と冷蔵豚肉、それぞれ部分肉の関税を撤廃したという答えを山本農水大臣からいただきましたけれども、実は、この一位、二位、つまり豚肉の関税を撤廃して、今TPP各国から日本に入ってきている豚肉の何と八割を超える八三%が撤廃の対象になるんです。いわゆる分岐点価格より高いところの定率部分の関税が撤廃対象になっていますからね。ですから、こんなに影響のあるものを撤廃しておいて、さっきのように、我が国の農業への影響が少ないものに限定して関税撤廃をした、石原大臣、これはうそではないですか。撤回すべきではないですか。」 「日本の農業はもっともっと効率化できるというふうにお考えかもしれませんが、大臣、御存じですか。では、申し上げます。農林水産省からいただいた二〇一四年の数字で、日本における一農家当たりの飼養頭数、豚は千八百です。アメリカの倍近くなんですね。極限まで頑張っています。政治家の皆さんも、地元で養豚農家の方がいらっしゃれば、私も小さいころは、におうようなところで、小さい養豚農家がありました。うちのおやじもそういうところをよく回っていました。ただ、今は、そういうものが非常にある種、工業化、産業化されているような養豚になっていて、こういうふうに関税撤廃して、あとは、まだまだ非効率だからもっと頑張れと言うのは、ちょっと限界があると私は思っています、実際。ですから、限界を見据えた、あるいは現実を見据えた対策を、どのようなものが実際関税撤廃になったのか、影響を受けるのかを、虚心坦懐、しっかりと、これは与党、野党を超えて向き合って、本当に必要な対策を議論していくことが私は国会の責務だと思っています。農水大臣、いかがですか。」